猫の爪とぎについて

2018年03月22日 (木)

欧米諸国では、以前より猫の飼育数が犬を上回っていました。いずれ日本もそのような時代が来ると言われてました。ご存知の方も多いかも知れませんが、昨年のペットフード協会の全国犬猫飼育実態調査では、とうとう猫の飼育頭数(953万頭)が犬の飼育頭数(892万頭)を上回ったそうです。

 

猫を飼いたいと思っている方や飼われている方でも、気になる猫の爪とぎについてです。

 

猫は自分で爪を研いで管理しています。何を使って爪を研ぐかは、猫の好みで異なります。せっかく購入した爪とぎを使わず、柱やソファを使っているなら、同じような素材の爪とぎを用意すると良いでしょう。床に水平に置くか、垂直に立てるかも好みによります。

またマーキングとして爪をとぐ習性がありますので、新しい爪とぎは、今、研いでいる場所に置くか、その近くに置くとよいでしょう。爪をといでほしくない場所には、両面テープや引っ掛かりのないツルツルのカバーなどをかけたり、猫の好まない臭い(柑橘系の臭いなど)を付けるのも1つの方法です。

 

それでも、なかなか直せない爪とぎには、爪カバーの使用を考えます。やわらかい樹脂性のカバーで専用の接着剤を使って装着します。指先につけるものですので、かえってストレスがたまるようなら逆効果ですので最終手段として考えてください。また、後ろ足の爪に装着することで、皮膚のかゆみなど、自分で皮膚を、かき壊してしまうのを軽減することもできます。

 

 

以前は、特に海外では、手術で爪を取ってしまう処置をされることもありましたが、痛みの伴う処置ですので、今ではあまりされなくなっているようです。猫にとって、爪とぎは自然のことですので、お互いのストレスにならない方法がベストです。

 

オークどうぶつ病院けやき  藤原