フェレットのジステンパーワクチンについて

フェレットは、犬のジステンパーウイルスに感染しますので、ワクチン接種による予防が有効です。
ジステンパーに感染したフェレットは、皮膚炎や肉球の過角化(ハードパッド)、肺炎などの呼吸器症状、運動失調・斜頸などの神経症状を引き起こし、最終的には100%死亡すると言われています。

 

そのため、しっかり予防しておくことが肝心と言えるのですが、国内にフェレット専用のワクチンの販売がないため、やむを得ず犬用の混合ワクチンを打たざるを得ないのが現状です。

 

 

ワクチンの種類と料金

海外にはフェレット専用のジステンパーワクチンが存在しますが、日本国内での販売はありません。
当院では、犬用の混合ワクチン(ジステンパー以外の病原体を含む)を少ない量で接種することで代用しております。

 

ワクチンの種類 料 金
ジステンパーワクチン (犬の混合ワクチンを代用) ¥7,000 (診察料込)

(料金は税抜き)

※ ワクチンの種類やメーカーは、各病院で品揃えが異なることがあります。

 

 

ワクチンの接種のタイミング

多くのフェレットの個体は、海外のファーム(繁殖場)の方で1回目のジステンパーワクチンを接種済みの状態で輸入されてきます。購入された店舗で、生殖腺・肛門腺の摘出手術済みの証明書と、ワクチンの証明書をもらっていると思いますので、一度ご確認ください。

 

1回目のワクチンが済んでいるのであれば、そこからなるべく間隔を空けないように2回目の接種にお越しください。状況によっては、さらに1ヶ月空けて3回目の予防接種をオススメすることもあります。

 

大人のフェレットちゃんは、1年ごとのワクチン接種が必要となります。ご希望の方にはワクチンの時期におハガキをお送りしておりますので、お気軽にお申し付けください。

 

 

ワクチンアレルギー

ワクチン接種後には、まれに望まれない副作用が起こることがあります。これらは、ワクチンに含まれているアジュバント(免疫を高めるために加えられる物質)などに対して体の中で好ましくない反応が起きてしまうことが原因と考えられています。

 

フェレットでもワクチン接種後に発熱や嘔吐などのアレルギー症状を起こすケースがあります。ワクチンを接種する日は、一日様子が見れる日を選んでご来院いただき、接種後何か変わったことがあれば早めにご連絡をいただくようにお願い致します。