体にしこり

という主訴で来院の、去勢♂9歳のワンちゃんです

 

かかりつけが他にあるそうですがこちらにお越しです

・・・・・、ありがとうございます(少々プレッシャーですが)

 

 

まずは視診

 

 

 

 

けっこうな大きさ

 

痛みはないそうです

 

 

 

お次は触診

近位のリンパ節は正常

 

 

 

結構硬い・・・・・悪そうな感じを受けました

 

 

そこで、FNA検査を行います

FNA検査とは・・・fine needle aspirateの略、細い注射針でシコリの細胞を吸引し顕微鏡で検査

 

 

FNA検査の結果、腫瘍細胞をかなり採取

そのまま検査センターへ送付し専門獣医師による診断待ちとなりました

 

 

 

 

 

 

早め早めの検査が大切です

 

その結果によっては手術となります

 

敵の正体を知ることが治癒の近道

 

 

 

 

 

 

したっけ

 

 

 

 

結果が来ました

 

イヌ:9Y ♂C
肛門嚢腺癌 Anal sac adenocarcinoma
核細胞質比が高い小型の上皮細胞が、集塊状に多数得られています。細胞質は淡明で、細胞境界がやや不明瞭です。核の大小不同は軽度で、顕著な異型性は認められません。また、細胞質が泡沫状を呈する円形や類円形のマクロファージも散在しています。
多数の上皮細胞が得られており、細胞形態からは肛門嚢腺癌と考えられます。肛門嚢腺癌は、腸骨下リンパ節などに転移することがあります。

 

 

・・・・・、とてもシビアな結果が出ました

 

 

 

 

 

 fine needle aspirate is important.

tumor,abscess,and so on

their diagnostic procedure