ハリネズミの腫瘍摘出 / hedgehog tumor surgery

2022年02月28日 (月)

さぁ、手術です

 

背側と腹側の間にできた腫瘍

 

FNA検査で術前にはきちんと腫瘍と確認していますので、極力大きく切除します

 

 

 

手術終了

 

 

 

抜糸も麻酔かけないとできないので、溶け落ちる縫合糸で縫合

 

もちろん、ハリネズミの腫瘍でも病理組織学的検査へ送付しましたyo

 

 

 

ハリネズミ5Y ♀S 皮膚腫瘤 末梢神経鞘腫瘍 peripheral nerve sheath tumor 
 摘出された組織では、真皮から皮下、深部の筋層間に浸潤する境界不明瞭な腫瘍性の病変が形成されています。腫瘍は束状から花むしろ状の配列を示す紡錘形細胞の増殖から成り立っています。これらの細胞は、豊富な紡錘形の好酸性の細胞質と、中程度の大小不同を示す楕円形の異型核を有しています。分裂像は8個/10高倍率視野です。検索した病変は紡錘形細胞の増殖から成り立っています。他の肉腫と鑑別が必要ですが、組織像より末梢神経鞘由来の腫瘍の可能性が考慮されます。マージンに腫瘍細胞は認められませんが、腫瘍の境界は不明瞭で底部の筋層に浸潤し、底部マージンまで1mm以下と近接して腫瘍細胞が認められます。局所再発率の高い腫瘍と考えられることから、引き続き局所の状態について経過観察をお勧めします。

 

 

完全に良性腫瘍というわけではなく、再発しやすいということが分かりました

 

 

局所を自宅でも要観察です

 

 

 

 

 

 

したっけ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

this tumor is easy to recur.

it is a necessary to observe.

 

 

 

 

ブタの小腸手術 / surgery pig small intestine

2022年02月27日 (日)

胸骨丙から臍下まで切開します

 

豚皮なので皮膚が硬くて切りにくいです

 

胃から十二指腸にかけて、異物が触れます

 

診断:腸閉塞

 

異物は動かないのでやむなく十二指腸に切開し、

 

 

 

見た感じはロープにようなものです

 

一切開だけでは摘出できず、このロープ状を切って取り出し、縫合

 

また10㎝移動して切開

 

 

やはり、ロープ状な紐状異物

 

腸がこのロープによって引き裂かれ、色が悪くなっていました

 

すぐに摘出、縫合し縫合部の漏出チェック

 

その後、胃から大腸まで触診して、他にないか確認後

 

腹腔洗浄し閉腹、終了

 

 

 

手術後、オーナーさんにお聞きすると

 

そういえば昔、絨毯をかじっていた

でも結構前ですが……

 

 

このように、すぐに症状が出ないこともしばしば

 

ヒモ状異物はとても危険で、死ぬことも多いので注意しましょうね

 

この豚君は術後2日後から食欲満点に戻り、無事退院していきましたyo

 

 

 

 

 

したっけ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

string shaped foreign body

it is very dangerous.

to lead to death

 

 

 

 

 

 

 

 

ブヒっ

 

 

 

 

 

ハリネズミの準備 / hedgehog preparation

2022年02月26日 (土)

皮膚の腫瘍でお越しです

 

麻酔処置し、手術となりました

 

 

 

毛とはいえ、この針はなかなかバリカンで切れません・・・、

 

 

 

刃がダメになります

致し方なし

 

 

 

やっとのことで消毒にこぎつけましたyo

 

 

ここまでで、結構な時間がかかりました

 

 

毛刈りなんでしょうが、針刈りでした

 

 

したっけ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

hair cutting is hard.

because the hair is hard.

just the needles.

 

 

 

 

ブタの食欲廃絶 / swine abolition of appetite

2022年02月25日 (金)

数日前から食欲がないそうです

 

ブタが食欲がないときは、命の危険が差し迫っているときです

 

 

吐いて元気がない

 

腸閉塞の可能性あり

 

レントゲン検査と血液検査で、その疾患の疑いがさらに高まりました

 

試験的切開をお勧めし、緊急手術開始

 

 

犬や猫同様、静脈点滴と注射麻酔後、気管挿管

 

 

犬や猫に比べると、口の開きが1/3程度

気管や咽喉頭が見えにくい・・・

 

やっと、気管挿管完了でガス麻酔開始

 

 

 

さぁ、どうなっているのか

 

 

 

したっけ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

surgery the pig

we don’t have much experience.

but Let’s try.

 

 

 

 

フクロモモンガの自咬症 / sugar glider self-bite disease

2022年02月24日 (木)

陰部をかじって出血という主訴です

 

 

 

そこまで出血しておらず、腫れ止めと抗生剤を処方しました

 

しかし、即、齧り出したのでガス全身麻酔

 

それは、カラー装着の為

 

 

手は器用な動物ですから、ただ首に巻くだけでは取れそう

 

そのため、

 

 

服を着せるように医科テープで、体とカラーを装着

 

 

 

完全に傷が治癒し、毛が生えるまでこのままです

 

急いては事を仕損じる

 

再発するようなら、去勢手術や向精神薬の処方が必要となる疾患です

 

 

 

 

 

したっけ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

it is hard to treat this disease.

a long battle has begun.

 

 

 

 

猫の肉球腫瘍 ② / feline pad tumor 2

2022年02月23日 (水)

手術です

 

肉球だけの切除は不可能

取り残しや縫合不可になってしまいそうなので

 

 

指の切断となりました

 

 

 

第5指基節骨から切断し、抜糸のいらない縫合糸で手術終了

 

過去2回手術した大きな肉球からの腫瘍は発生していません

 

3回目の病理検査に、もちろん送付します

 

その結果

ネコ雑種10Y ♂C
指端部/好酸球性肉芽腫 eosinophilic granuloma  *脱灰標本
 切除された左前第五指では、潰瘍化した粘膜下において炎症性の病変が形成されています。病変部では顕著な肉芽組織の増生を伴って、多数の好酸球やマクロファージ、リンパ球や形質細胞の浸潤、集簇が起こっています。検索した左前第五指の組織では、表層は広範囲の潰瘍を示し顕著な炎症が起こっています。病変内には多数の好酸球の浸潤が確認されることから、好酸球性肉芽腫と判断されます。検査した組織内には、特異的な感染や腫瘍性の病変は認められませんが、引き続き新しい病変の形成について経過には注意が必要です。

 

 

!?

 

 

過去2回の腫瘍とは違うもの

やはり毎回検査を行うことは大事です

同じ腫瘍と思い込み

 

 

 

 

この腫瘍も再発しやすい腫瘍の一つでした・・・

 

 

 

したっけ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

to histopathological examination after surgery this tumor

it was different tumor from past 2 times.

oh my goodness!

 

 

 

忍者の日 / Ninja day

2022年02月22日 (火)

皆さんご存じ、今日は忍者の日

 

しかも、2月2日から22日までは忍者月間なのじゃ

 

しかも、しかも、今年は2022年の2月22日

 

 

 

盛り上がりそうです

 

 

次回の盛り上がる年は、2222年(寅)ですね

 

 

 

 

 

 

 

 

したっけ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2 Feb. is Ninja day, you know

and from 2 Feb. to 22 Feb. is Ninja month!!

this year, 2022 is the special year.

 

 

 

 

猫の肉球腫瘍 / feline pad tumor

2022年02月21日 (月)

再再発で肉球から出血しています

 

 

前々回と前回に次いで、手術です

 

一番大きな肉球から過去2回腫瘍が出ていましたが、今回は第5指の肉球から出現

 

 

なかなかこの腫瘍だけ切除は厳しそうです

 

さぁ、どのようにしていくか

この指と肉球をよく診ながら切開線を決めていきます、手術しながら

 

 

 

 

したっけ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

recurrent tumor, maybe

so,surgery but difficult to excise.

 

 

 

 

文鳥の腫脹 / java sparrow swelling

2022年02月20日 (日)

文鳥の眼の上が腫れています

 

以前は目の周囲の疾患でしたので目薬の処方をしていました

 

 

さすがに腫れすぎで、ただの眼周囲炎ではなさそう

 

 

腫瘍の可能性もあります

 

 

鳥の専門病院に紹介して、即座に受診を勧めましたyo

 

手術適用になるかもしれませんので

 

 

治癒して戻ってこいよ~

 

 

 

 

 

 

したっけ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

it is hard to treat this swelling.

so, intorduced another hospital for birds.

good luck for treament.

 

 

 

 

耳道出血 / ear canal bleeding

2022年02月19日 (土)

耳から血が出てるとのことでお越しの、老齢コッカ・スパニエル君

 

外耳炎の既往歴はないのだが、

 

 

 

大出血しています

 

耳の洗浄しても止まず

 

止血液を耳に入れて、耳道圧迫

 

やっと止血

 

 

 

後日、再診でも止血していました

 

耳を診ると、外耳道口奥付近にφ5mmの脆そうな腫瘤があり、そこからの出血でした

 

あまりにも頻繁なら切除ですが・・・

 

 

 

 

 

 

 

したっけ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

it was hard to stop bleeding from ear canal.

there was a fragile tumor near the entrance.

it was from there.