犬の組織球腫 / canine histiocytoma

後肢から出血という主訴です

 

各四肢の付属リンパ節の触診⇒正常

 

その裏を診て見ると

 

 

 

肉球横にシコリがあります

 

Φ1.5cm、表面がジュクジュクしています

 

四肢の先端で、この大きさで、ジュクジュクした腫瘍といえば、

 

 

組織球腫

 

 

良性のことが多く、~3か月以内で自然治癒する可能性の腫瘍です

 

 

しかし、見た目では良性か悪性の判断はつきません

 

 

オーナーの希望により、fine needle aspirate

つまり、針生検で病理組織学的検査に提出

 

後日、結果来ました

 

 

イヌミニチュアダックスフント13Y
肉球 皮膚組織球腫の可能性
血液成分を背景に、類円形や短紡錘形の細胞と小型のリンパ球が散見されます。細胞質は淡青色でやや広く、核分裂像が僅かに観察されますが、細胞や核に顕著な大小不同や異型性は認められません。
得られている細胞は少数ですが、異型性に乏しい類円形の細胞とリンパ球が認められることから、退行期の皮膚組織球腫の可能性があります。皮膚組織球腫は数週間〜数ヶ月で自然退縮することが多いですので、縮小しない場合には再検査や組織学的評価もご検討下さい。

 

つまり、治癒しつつある組織球腫で、良性の可能性です

 

 

 

 

しかし、組織球腫は悪性のこともあります

悪性組織球腫といい、断トツの好発犬種はバーニーズマウンテンドッグです

過去にこちらにお越しのこの犬種らは、最期にこの病気に罹患していました

 

油断ならない腫瘍ということです

 

 

 

 

 

 

したっけ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

how benign this tumor is!

by FNA inspection