肛門周囲腺腫 / canine perianal gland tumor

肛門のできものから出血でお越しです

 

米粒くらいのシコリでしたが手術が最適と提案しつつ、軟膏で自宅観察となりました

 

数日後、

やはり手術かな

ということでお越しです

 

 

 

しこり/腫瘍切除手術は必ず悪性を疑って扱います

つまり転移の有無が重要になります

そのため術前検査には血液検査、レントゲン検査他を必ず行います

 

転移の疑いがなければ手術へと進みます

 

今回はセーフ

 

肛門を巾着縫合し、

 

 

手術終了

このシコリは病理組織学的検査へ

 

抜糸までには結果が出ます

 

 

その結果は、

 

ポメラニアン7Y ♂C
肛門周囲腺上皮腫 Perianal gland epithelioma
肛門周囲の組織では、結節性の腫瘍が形成されています。腫瘍は充実性から小葉状構造を示す上皮性細胞の腫瘍性増殖から成り立っています。増殖する細胞は細胞質の豊富な肝様細胞と、その周囲に存在する細胞質の乏しいリザーブ細胞で、後者の小型芽細胞がやや多い傾向です。 周囲の腺組織は過形成を示しています。
肛門周囲の腫瘤は、肛門周囲腺由来の良性腫瘍と診断されます。腫瘍は良性腫瘍の範疇であるものの、通常の肛門周囲腺腫に比べて、やや分化の低い肛門周囲腺上皮腫と診断されます。
腫瘍の境界は明瞭で、マージン部には腫瘍性の病変は認められません。摘出状態は良好で、今回の切除により予後は良好と考えられます。

 

 

 

良性でよかった、早めの対処が大事ですね

 

 

 

 

 

したっけ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

anal tumor surgery, about Φ5mm

so, histopathological examination is a benign tumor.

good!