猫指の手術 / feline finger surgery

2022年05月29日 (日)

手術開始です

 

術前検査では、腎臓の左右不対称で慢性腎不全でした

 

そのことに留意し、静脈点滴しながら麻酔

 

 

罹患した指のみ切除しました

 

 

 

もちろん切除した指は、病理組織学的検査です

 

 

 

 

 

 

 

12Y ♂C 指端部大
悪性上皮性腫瘍 carcinoma *脱灰標本
 摘出された左後肢第3指では表層は潰瘍を呈し、直下から深部骨組織に浸潤する境界不明瞭な腫瘍性の病変が形成されています。腫瘍は胞巣状から島状、管腔状配列を示す上皮性の腫瘍細胞から成り立っており、豊富な好酸性の細胞質と類円形の異型核、明瞭な核小体を有しています。また、中程度の大小不同を示し、分裂像は13個/10高倍率視野です。腫瘍は末節骨に浸潤し、一部のリンパ管内に腫瘍細胞が認められます。 
 検索した左後肢第3指では、悪性の上皮性腫瘍の病変が形成されています。皮膚原発のアポクリン腺癌の可能性が第一に考慮されますが、肺腺癌の転移の可能性は否定できません。マージン部に腫瘍性の病変は認められませんが、腫瘍の境界は不明瞭で周囲組織に浸潤し、一部のリンパ管に腫瘍細胞が認められます。悪性度の高い腫瘍であることから、所属リンパ節などの状態について、経過には注意が必要です。

 

 

 

 

やはり腫瘍でした

 

 

 

 

指だけの問題ではなくなっているような腫瘍です

 

今後は転移の有無や、断脚も考慮しなければいけません

 

 

 

 

 

 

 

指の変形なども飼い主の方々は確認していきましょう

 

 

 

 

 

したっけ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

histopathological examination after the surgery

it is cartinoma.

must be considered the leg break.