尾のケガ

2019年12月03日 (火)

 

 

デグーを踏んづけたそうです、尾の先端を

 

 

こうなりました

 

 

 

先端の毛がすっぽり皮膚ごと抜けています

 

これは修復不可能です

 

 

リスのしっぽを持つとこうなることは有名ですが、テグーまでも・・・

 

元気いっぱいで尾の影響は少なそうですが、

 

 

いつもの軟膏、アイプクリーム処方デス

 

 

乾燥させずに、治癒に導く治療法

 

 

 

尾の長い動物はくれぐれも注意をお願いします

 

 

 

 

 

 

 

したっけ

 

 

 

 

 

Degu’s tail injury

because the owner stepped on that part.

カメ落下

2019年12月02日 (月)

ニオイガメの落下事故です

 

学校の教室で飼育されて、水槽から逃げ出していたそうです

 

約1.2mから落下

 

朝、先生が発見

 

血だらけだったとのこと

 

 

尾甲羅を中心に割れています

 

洗浄し消毒

 

 

腹甲羅も洗浄します

 

 

こちらは出血なし

 

修復開始

 

 

 

エポキシ樹脂で固定

 

3日間は水禁止

 

感染防止のため薬浴指示

 

 

 

 

 

比較的割れ方が少なくて、不幸中の幸いでした

 

 

 

 

ず~~っと噛みついてきていました、治療中

 

 

 

 

 

 

 

 

したっけ

 

 

 

 

 

 

 

shell broken

due to a fall accident

前十字靱帯断裂

2019年12月01日 (日)

 

を起こして半年、最近痛そうにしたので手術の依頼です

 

時間が立ち過ぎていますので、治癒率は未定です

 

太ももの筋肉も左右差があり委縮していました

 

しかし、手術実施

 

 

膝蓋骨(お皿の骨)の確認とその下の確認

 

 

ご覧の通り、滑車溝(膝蓋骨の通り道)の上部が関節炎です

 

ココです、丸の中が関節炎をおこして、ボコボコです

 

 

下の矢印はツルツルして膝蓋骨が移動しやすい:正常

関節炎は靱帯の影響でしょうね

 

ちぎれた前十字靱帯を確認し切除、

内側と外側に非吸収糸をかけて手術終了

 

2カ月は歩くのみのリハビリがはじまります

 

くれぐれもジャンプしないでね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

したっけ

 

 

 

 

 

 

 

anterior cruciate ligament tear

concurrent arthritis

ニワトリの経口投与

2019年11月29日 (金)

ニワトリが最近多くお越しです

 

嗉嚢炎や嗉嚢食滞が多いようで、投薬が必要になります

 

ニワトリに薬?

難しそう

 

 

しかし、簡単です

 

 

①上下の口ばしを開いて上向けます

②そこに錠剤を入れます

③おしまい

 

 

 

 

 

 

お試しください

 

 

 

 

 

 

 

したっけ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

oral administration to the chickens

it is simple.

犬にかまれた

2019年11月28日 (木)

 

お越しになりました

 

牙の跡が付いて穴があいてるのかな~と思っておりましたら、

 

 

皮膚が裂け、肩の筋肉が切れていました

 

即、麻酔かけて、バリカン

 

 

洗浄して縫合

 

 

しかし、死腔が多いので、ドレーン留置

 

 

相手は柴犬だそうです

 

殺されなくてよかった

 

 

 

躾をしっかりしましょうね

 

 

 

 

 

 

 

 

したっけ

 

 

 

 

 

フランスでは野犬に妊婦さんが殺される事件も起こっています

西区ではネコを食い殺している野犬の注意喚起が出ています

 

 

 

 

 

dogs fight

caution⚠

ダニ樹脂

2019年11月27日 (水)

さらなる高みへ、第四ステージです

 

 

ダニの被害が多いので(人、動物ともに)、ダニを実際に観てもらうために作成中

 

 

左はノミです

 

 

ダニは右に行くにつれて飽血状態のダニ

 

 

ノミとダニ、揃い踏み~

 

 

いつものようにヤスリをかけて、コンパウンドし、鏡面仕上げを待つのみ

 

 

 

ノミや血を吸う前のダニなんて見つからないですよ~

この小ささでは、難しい!

 

 

 

 

良くお聞きする言葉

 

ノミやダニは家のはいませんので予防はしていません

 

 

これは実際、発見できていないんですよ~、ノミとダニ

 

 

家の中には人が運んでいます

 

予防しましょうね、冬でもです

 

 

 

 

 

 

 

したっけ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ノミとダニで、こんなの作るのは日本初ではないでしょうか?

ご興味ある方、お見せしますyo

 

 

 

 

 

 

 

flea and ticks resin specimen

probably the world’s first resin specimen

…..?

肛門の腫瘍 ②

2019年11月26日 (火)

これくらいの大きさです

 

 

 

直腸や周囲の筋肉を傷つけないように、慎重に

 

腫瘍は直腸に接していました

直腸の漿膜面が見えている

 

 

 

・・・終了

 

 

 

 

 

Φ3cm弱の腫瘍でした

 

 

 

 

そして、病理組織学的検査結果は

 

イヌヨークシャーテリア12Y ♂C
肛門部:肛門周囲腺上皮腫 Perianal gland epithelioma
肛門周囲の腫瘤部では、結節性の腫瘍が形成されています。腫瘍は、充実性から小葉構造を示す上皮性細胞の腫瘍性増殖からなっています。増殖する細胞は、細胞質の豊富な肝様細胞と、その周囲に存在する細胞質の乏しいリザーブ細胞で、後者の小型芽細胞がやや多い傾向です。それらの細胞は、軽度から中程度の大小不同を示し、分裂像はほとんど認められません。腫瘤の周囲では、腺組織が過形成を呈しています。
肛門周囲の腫瘤は、肛門周囲腺由来の腫瘍と診断されます。組織学的には、低悪性度に分類されますが、肛門周囲腺腫と同様、外科的な切除により予後は良好である場合がほとんどです。腫瘍の境界は明瞭で、マージン部に腫瘍細胞は認められません。摘出状態は良好で、今回の切除により予後は良好である可能性が高いと考えられますが、やや大型の腫瘤が形成されていることから、念のため、経過観察をお勧めします。
 

 

 

要約すると

取り残しなしで良性腫瘍ですが、大きいので今後も注意しましょう

ッと言うことでした

 

 

 

 

手術してよかった

 

 

 

 

 

したっけ

 

 

 

 

 

 

 

mass around the anus was a benign tumor.

👍

いのしし解体

2019年11月25日 (月)

猪の解体をしました

 

(この後、肝臓だけが出てきます)

 

 

⚠すこし閲覧注意⚠

 

 

 

 

 

解体しますと肝臓と肺に白い斑点です

 

 

 

直径1cmくらいの白斑

 

 

 

 

 

 

2頭ともありました

同腹仔ですからね

 

 

病理組織学的検査です

 

オークどうぶつ病院

オーク イノシシ ちゃん その他イノシシ1Y ♀

肺:吸虫感染を伴う慢性気管支肺炎
choronic blonchopneumonia with trematoda infection
肝臓:吸虫感染を伴う化膿性肉芽腫性炎症
pyogranulomatous inflammation with trematoda infection
検索した肺では、複数の気管支腔内に吸虫の感染が認められます。気管支周囲には多数のリンパ球や形質細胞、好酸球の浸潤、リンパ濾胞の形成が認められます。残存する肺胞腔内には、液体の貯留や多数のマクロファージ、多核の巨細胞の浸潤が認められます。10/28日の個体の肝臓でも、肺と同様の吸虫が認められ、周囲に多数の好酸球、マクロファージ、リンパ球や形質細胞などの浸潤や肉芽組織の増生が認められます。
10/29の個体の肝臓では、複数の部位において線維化巣が起こっており、周囲にリンパ球や好酸球の浸潤が起こっています。

検索した肺では、複数の気管支腔内には、吸虫感染が認められ、周囲に炎症が起こっています。また、同様の吸虫は10/28の個体の肝臓にも認められます。10/29の個体の肝臓には、明らかな虫体は確認できませんが、線維巣が散見され、虫道と考えられます。寄生虫はウエステルマン肺吸虫と推察されます。

 

 

 

 

 

ウエステルマン肺吸虫・・・カワニナやサワガニに寄生する寄生虫で、人や犬猫に感染します

猪は待機宿主で、ジビエを食べるときには必ず火を通しましょうね

外飼いの犬や猫は、上記の小動物を食べないように注意が必要です

 

 

 

 

 

 

 

また一つ、病院発信の犬や猫に対する知識が増えましたyo

 

 

 

 

 

 

 

したっけ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 pulmonary fluke⚠

boars

 

 

 

 

 

 

 

 

 

肝臓全景

沖縄へ

2019年11月24日 (日)

 

久しぶりに診ました

 

 

 

ケヅメリクガメ♂

 

最初は掌サイズだったそうですが・・・

 

 

 

デカイyo

 

もう飼うことができなくなったため沖縄の動植物園に寄付するということです

 

その前に簡単な健康診断でお越しになりましたyo

 

 

 

 

物怖じせず、歩き回り甲羅も固い

16kg、食欲あり

 

万全な状態です

 

 

 

 

 

 

沖縄までオーナーが直に持って行くそうです

その方が安いという・・・

 

 

 

 

 

幸せになるんだぞ🐢~

 

 

 

 

 

 

 

 

したっけ

 

 

 

 

 

 

 

 

he is very big.

of course he is nice guy.

肛門の腫瘍

2019年11月23日 (土)

肛門にシコリができてお越しです

 

12歳去勢済みのヨーキーくん、元気です

 

Φ8mmくらいで、針生検しましたところ、

 

 

 

イヌ ヨークシャーテリア 12Y ♂C

肛門周囲腺由来の病変
血液成分を背景に、上皮細胞が集塊状に多数得られています。比較的広い細胞質と円形や卵円形の核を有しており、核に顕著な大小不同や異型性は認められません。また、好中球と細胞質が空胞化した円形や類円形のマクロファージが散在しています。
肝細胞様の形態を呈する上皮細胞が多数得られていることから、肛門周囲腺由来の病変と考えられます。悪性度の正確な評価には、周囲組織やリンパ管への浸潤性を組織学的に確認する必要がありますが、細胞異型性は乏しく、良性の肛門周囲腺腫や過形成が疑われます。

 

 

 

 

 

とい結果で、悪性度は低そうでした

 

しかし、次第に大きくなってきましたので、良性でも大きくなって排便困難になる可能性もお話ししまして、手術となりました

 

 

 

 

 

 

 

肛門は便が出ないように巾着縫合しています

腫瘍は肛門の右斜め上にあります🕐

 

 

 

 

肛門付近は敏感な所ですから、しっかりと痛み止めを効かせています

 

排便障害にならないように慎重に手術開始です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

したっけ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

mass around the anus

gradually getting bigger