🌺 河内藤園 🐝

2018年05月28日 (月)

こんにちは!

看護師の古野です(* ॑꒳ ॑* )

 

いま頃ですが、、、

GW直前に北九州にある”河内藤園”へ

ドライブに行ってきました~🌷

天気がとても良くて今年初めて窓全開で走りました~🚗☀

 

ついた瞬間人と車が多い!

人気スポットなんですね(*´꒳`*)

それもそのはず・・・✨

綺麗な色の藤がトンネルのずーっと奥まで続いてました(❁´ω`❁)

見ごろだったこともありとても綺麗な藤を見ることができました🐝🌷

お花好きにはたまりませんね☺💓

秋には紅葉も楽しめるみたいです🍂🍁

きっと紅葉も綺麗なんだろうな~🌟

 

今年は前売りチケット必要だったみたいで現地に着いてあたふたしました🤣

チケットさえ持ってれば入園するのはスムーズにできます🙆

📌行かれる際は事前に開園時期やチケットについて確認して行かれてくださいね♪♪

 

藤園の後はせっかくなので門司港の方まで行ってぶらぶらしました🚗💨

気になってつい・・・

 

うにまん🌚

中はこんな感じ🌝

うに以外に色々と練り込まれていて思ったよりクリーミー&歯ごたえありました🦑

うに感をもっと楽しみたい方は

うにまん”極み”があるみたいですよ🤩

 

久々1日お出かけ休日満喫できました~❣

次はどこにドライブ行こっかな~🚗♪

アミカの病気③~甲状腺機能亢進症・後編

2018年05月31日 (木)

オークどうぶつ病院けやき 副院長の前谷です。

前回、うちのアミカの甲状腺機能亢進症についてお話しましたね。

過去記事はこちら→ 前編:病気発覚と診断 / 中編:甲状腺の触診と内科療法

 

アミカは、甲状腺ホルモンを抑えるお薬チアマゾールを朝晩飲んで、良い状態を2年半維持しておりました。内服薬でも十分に管理できていましたが、病気の完治(投薬が必要なくなる)を期待して、2016年10月に腫れた甲状腺を摘出することになりました。

 

 

上図は猫ちゃんの甲状腺の模式図です。アミカは左側の甲状腺が腫れていましたので、左側の甲状腺摘出を行いました。

血管が豊富に走っていますので、慎重に被膜(包んでいる膜)を開いて少しずつはがして甲状腺を摘出します。上皮小体というカルシウム濃度を調節する臓器は残して甲状腺のみを摘出するのです。

 

 

写真は、摘出した左甲状腺です。

このちっちゃな1cm強の臓器が、厄介な病気を引き起こしてたんですから驚きです!

 

摘出した甲状腺を病理検査に出しましたが、結果は良性の「甲状腺腺腫」でした。腫瘍は良性でしたので、転移して命にかかわるといった悪さをすることはないのですが、甲状腺ホルモンをどんどん分泌して悪さをするんですね

 

摘出後から今日まで、アミカの甲状腺ホルモンの値はずっと正常値をキープできています。甲状腺機能亢進症は、見かけ上完治したと言ってもいい状態になりました。

 

 

 

このように、外科手術(甲状腺摘出術)のメリットは、投薬が必要なくなる場合があるということです。

デメリットとしては、高齢の猫ちゃんに全身麻酔をかける必要があること、あるいは手術自体の危険性(出血や甲状腺摘出による甲状腺機能低下症など)です。

 

手術を受けたいと思っても、いきなり甲状腺摘出を行ってはいけません。甲状腺ホルモンは、腎臓に限って言えば、腎臓に流れる血液を増やして腎臓を助けてくれています。そのため、甲状腺ホルモンを抑えこんでしまうと、隠れて持っていた腎臓病が急に悪化して具合いが悪くなる場合があります。

手術を検討する場合でも、まず内科治療を行った上で、腎臓の数値が上がってこないことを確認してからとなります。

 

 

まだ手術を受けた頃の若々しい写真(とは言っても13歳なんですが・・・)が出てきました。毛も黒々しく毛量も多いです。

これで甲状腺編は終わりですが、この後また別の大きな病気を患うことになるんですが。。。その話はまた今度にしましょう。

 

年とったにゃー🐾

♡バースデーガール♡

2018年05月25日 (金)

こんにちは!

動物看護師の深町です(^^)v

5月17日はこの子のお誕生日でした🎉

豊浜スタッフ犬のりんちゃんですU・x・U

10歳になりました!!

撫でてもらうのと抱っこが大好き💕

名前を呼ぶとダッシュで駆け寄ってくるんです(๑›∇‹)

人が大好きで誰にでも付いていって撫でてもらおうとしちゃうおてんばさん☆

新入りのメノちゃんとどっちが撫でてもらうかで時々喧嘩もするね🤜

もうおばあちゃんだけど元気に駆け回ってますよ( ´∀`)

メノちゃんと仲良くしてね♡

りんちゃんお誕生日おめでとう🎂

これからも元気いっぱい笑顔で過ごしてね( ˆoˆ )/

アミカの病気②~甲状腺機能亢進症・中編

2018年05月22日 (火)

オークどうぶつ病院けやき 副院長の前谷です。

先日、うちのアミカの病気甲状腺機能亢進症についてお話しましたね。

前回記事をまず読みたい方はコチラをご覧ください。

 

前回、猫の甲状腺機能亢進症の症状をお伝えしました。

疑わしい猫ちゃんに、ご自宅でできる「甲状腺の触診」という検査があります。

もちろん僕ら獣医師でも、触診で答えが100%分かるわけではないのですが、甲状腺が明らかに触れるくらい大きく前回記事のような症状がある場合は、甲状腺機能亢進症の疑いが強くなります。

 

まずは猫ちゃんの甲状腺の解剖です。

上図のように、猫の甲状腺は、のどの下の首を走る気管の横に左右にあります。

 

触診の方法は、以下の通りです。

1.上図のように、猫の頭を上に向けます。

2.中央に真っすぐ堅く触れるのが「気管」です。その気管を親指と人差し指で左右からつまむようにして、上下へと滑らせます。

3.のどの下⇔前胸部と上下に何度も滑らせていると、その指に「プルン」と触れては逃げるのが「甲状腺」です。

 

甲状腺機能が正常な高齢猫ちゃんでも、触れる子はたくさんいますので、「うちの子、触れたから病気だ~!!」と慌てる必要はありませんよ。まずは病院にお越しいただいて、甲状腺ホルモン測定の検査を行ないましょう。

 

猫ちゃんの甲状腺機能亢進症は、10歳を過ぎたあたりで発生頻度が高くなります。

 

難しい方法ではありませんので、10歳以上の猫ちゃんを飼っている方は、ぜひご家庭でやってみてくださいね。

 

 

・・・・・前置きが長くなりましたが、アミカについての病気の話の続きです。

甲状腺機能亢進症と診断されたアミカですが、まずは内科療法を行っていきます。

 

 

内科療法には2つ方法があります。

 

1.チアマゾールという甲状腺ホルモンを抑える薬を服用する方法

錠剤のおくすりを朝晩(あるいは1日1回)飲ませて、甲状腺ホルモン分泌を抑える治療法です。

少ない量から始めて、甲状腺ホルモンT4値をチェックしながら増量し、その子に対しての適量を決めていきます。

一度用量が決まっても、定期的にT4をチェックする必要があるのと、生涯にわたってお薬を飲まなければなりませんが、大きな副作用も少ないので、日本国内では最も一般的に行われている治療方法です。

 

2.食事療法でコントロールする方法

ドライフード(1種類)と缶詰(1種類)があります

 

ヒルズのy/dという療法食を用いて、食事で甲状腺ホルモン分泌を抑えていく治療法です。

y/dというフードは、特殊な製造工程で、体の中で甲状腺ホルモンの原材料となるヨウ素(ヨード)を極限まで抑えてフードを製造しています。そのフードを毎日食べ続けることで、甲状腺ホルモンの原料であるヨウ素を体の中から枯渇させて、ホルモン分泌を抑えていく方法です。

副作用がない点がメリットですが、おやつや人間の食べ物、同居猫や犬のフードを少しでも口にしてしまうとヨウ素を摂取してしまいますので、効果がありません。

そのため、フードなら選り好みせず何でも食べる猫ちゃんで、単独飼育(1頭だけで飼われている)の猫ちゃんが適応となります。

 

 

うちのアミカはというと・・・

大変グルメに育ちました。病院で粗食に耐えさせてたはずなんですけどねぇ。。

食べ物へのこだわりが強く、何種類かのフードをミックスしてあげても、嫌いなフードだけより分けて残します。

 

そんなアミカにはy/dは難しく、必然的にチアマゾールの服用となりました。

甲状腺ホルモンT4の正常値は1.0~5.0 μg/dLですが、病気発覚時点での数値は6.5 μg/dLでした。

チアマゾールを服用して、T4値がおおよそ3.0 μg/dL前後で推移し、特に副作用もなくコントロールできましたよ。

 

 

後編へとさらに続く。。。

 

 

うっとり♡

今日の一枚!

2018年05月19日 (土)

こんにちは、動物看護師の渡邊です!

 

先日、柴犬のシャンプー&ドライヤーをしたら換毛期で抜け毛の時期という事もあり

 

ものすごい量の抜け毛でした

 

これだけ抜けたらスッキリしてワンちゃんも涼しい事でしょう٩(•౪• ٩)♫~♪

 

今日のあやねかくれんぼ

アミカの病気①~甲状腺機能亢進症・前編

2018年05月13日 (日)

  1. オークどうぶつ病院けやき 副院長の前谷です。

先日病院猫のアミカをご紹介しましたね(参照:『ボク・・・アミカ』

彼はオークどうぶつ病院けやきの大先輩でもあります。

16歳と高齢ですが、今も色んな病気と闘いながら元気に過ごし、スタッフを癒してくれてます。

 

ちなみに僕が見に行くと、こんな感じでケージの奥に逃げます↓

すっかり嫌われてますね。。。(-_-;

 

 

そんなアミカですが、4年前の春(2014年4月)に急激に体重が減りまして、検査で甲状腺機能亢進症が見つかりました。

 

甲状腺機能亢進症は、1979年に初めて報告された新しい猫ちゃんの病気で、なぜか日本の猫での発生が近年増加しております。

原因はハッキリ分かっていませんが、日本の猫での発生が多い→地域によって発生率が異なる→ナゼ??

・・・ということで、食事も含めて何か環境的な要因(環境ホルモンが原因説など)が関与しているのではと疑われております。

 

病気について詳しく知りたい方は、老猫の予防ページ『猫の甲状腺機能亢進症』をご覧ください。

 

 

甲状腺機能亢進症に多い症状ベストテンを順に挙げると、

1.体重が減る(92%)

2.たくさん食べる(61%)

3.水を飲む量が増える尿量が増える(47%)

4.活発になる、落ち着きがない(40%)

5.下痢や便の回数が増える(39%)

6.吐く(38%)

7.薄毛や毛玉、皮膚が乾燥したりべとつくなどの皮膚の変化(36%)

8.呼吸困難や頻呼吸などの呼吸器症状(23%)

9.食欲がない(14%)

10.元気がない、無気力(11%)

 

症状で注目すべき点は、2位~4位までの症状(たくさん食べる・水をよく飲む・活発になる)は、病気の症状とは思えないので、飼い主さんに気づかれにくいということです。1位にあるように「体重が減った」としても、『最近やせてきたけど、よく食べてるし元気だし、年のせいかな~?』という風に、しばしば見逃されます。。。

 

甲状腺ホルモンは、全身の様々な臓器の代謝を上げ活発に動かすホルモンです。

その働きが高まることで、一見元気そうに活発になったり食欲が上がったりします。しかし、食べても代謝が活発になってるため、太りません。

 

そこで病気の症状と気づかずに経過すると、最終的には体重が落ちたり筋肉が衰えたり高血圧が起きたりした結果として、9位~10位のように食欲がなくなったり元気がなくなったりもするのです。

 

また、甲状腺ホルモンは心臓に対しても心臓の収縮力を高めたり血流量を増やしたりしますので、まれに心筋症やうっ血性心不全という心臓病になり見つかった時には命にかかわる状況ということもあるのです。

 

 

上記のような症状があった場合は、早めに検査をオススメします。

オークどうぶつ病院では、院内検査で甲状腺ホルモンT4が測定できますので、即日診断可能です。

 

甲状腺チェックにゃ🐾

 

 

中編へと続く。。。

狂犬病のおはなし

2018年05月16日 (水)

こんにちは!
動物看護師の深町です(*^^)v

ゴールデンウィークは皆さまどのように過ごされましたか?
私は高校の頃の友達が戻ってきてたのでご飯を食べにいきましたよー!

さてさて今日は狂犬病についてです!
ちょっと長くなってしまいますが大事な事なので読んで欲しいです。

福岡市からこのような狂犬病ワクチンのお知らせのハガキを受け取った方も多いのではないでしょうか?

 

最近お問い合わせで、狂犬病ワクチンを打ってから1年経ってないのにハガキが来たけどどうしたらいいかとの質問が多くみられます。

結論から言うと、前回ワクチンを接種してから1年後で大丈夫です。

狂犬病ワクチン接種の登録は福岡市の管轄になり、狂犬病ワクチンの年度切り替えが32日~になってます。
そして、集合注射が春と秋に各地で開催されます。

例として今年の1月に狂犬病ワクチンを接種したとします。

今年の1月に狂犬病ワクチンを接種していても4月の時点では今年度のワクチンはまだ接種してないとみなされ、春に集合注射の案内とともに狂犬病ワクチンのお知らせが来るのです。
また、秋の集合注射の時期にもまだ接種してないとみなされ、ハガキが来ると思います。

しかし、狂犬病ワクチンは年に一度で大丈夫なので、来年の1月にきていただければ大丈夫です。

オークどうぶつ病院、オークどうぶつ病院けやきでは狂犬病ワクチン接種を随時行なっています。
受付の際に狂犬病ワクチン接種をしに来たとお伝えください。
診察をしてから狂犬病ワクチンの接種になります。

その際に福岡市から来たハガキを持っている方はご持参ください。
ハガキをなくした場合でも、こちらで用意することができますので安心してお越しください。

接種後の鑑札などは後日病院から郵送となります。
お急ぎの方は証明書の発行も可能なので申し付けください。

\僕もきちんと予防してるよ!/

 

 

狂犬病は、感染し症状が出ると致死率100%の恐ろしい病気で、現在のところ治療法はありません。 

狂犬病という名前から、犬だけ感染する病気だと誤解されがちですが、人、犬、猫、ネズミ、コウモリなど全ての哺乳類が感染するウイルス性の伝染病です。
野生動物は予防ができません。

2006年には海外で狂犬病にかかった犬に噛まれ、日本に戻ってきてから発症がした例もあります。
このようにいつ、日本でまた狂犬病が発症してもおかしくないのです。

いままで狂犬病の発症を抑えられているのは狂犬病のワクチン接種をしっかりと徹底して行なっていたからです。

日本では生後90日以上の犬は犬の登録と狂犬病ワクチン接種、そして鑑札、済票の装着が法律で義務付けられています。

しかし昨今、狂犬病を打ってない犬も見受けられます。

狂犬病の感染経路は唾液からになります。
噛まれた際に感染するだけでなく、目や口を舐められたり、傷口を舐められても感染します。

万が一、日本でまた狂犬病が流行ってしまった場合、狂犬病ワクチン接種を打ってない子や登録していない子は飼うことができなくなる可能性もあります。

さらに詳しく知りたい方はこちらから!

病気やワクチンアレルギーをお持ちの場合、接種免除もできますのでご相談ください。

また、鑑札等をしっかりと身につけておくことで万が一迷子になった時に見つかる可能性が上がります。

 

スタッフ犬の子たちはこのように首輪につけてますよ(^◇^)

愛犬と安心して暮らせるようにしっかりと予防しましょう。

\最後まで読んでくれてありがとうございます/

 

 

今日の一枚!

2018年05月10日 (木)

こんにちは、動物看護師の渡邊です!

 

あやねちゃんはソファーの上がお気に入りでいつもかくれんぼしながら寝ています

 

ゆめちゃんは掃除機のホースがお気に入りでいつもホースを枕にして寝ています

 

みなさんの家のワンちゃん・ネコちゃんもお気に入りの場所があると思いますが

個性があって見てて飽きないですよね(*´﹃`*)

アイアンの食事

2018年05月07日 (月)

こんにちは!田中です。

今日は、オークどうぶつ病院のカメさんに

好物のキャベツを持ってきました!

 

 

ご存じの通りオークのカメは2匹です。

ギリシャリクガメの「かめ福」とインドホシガメの「アイアン」

 

 

かめ福は、今日は見向きもしません^^;

アイアンにキャベツを見せると…

 

 

アイアンは手からも食べてくれます(^-^)

 

オークどうぶつ病院に来られた時は、皆さんも試してみてはどうですか?

 

 

 

 

 

糖尿病と血糖値マーカー「フルクトサミン」

2018年05月04日 (金)

オークどうぶつ病院けやきの副院長の前谷です。

先日、新しい機器IDEXX カタリストOneのお話をしました。

それにより新しく測定できるようになった糖尿病のマーカーのお話です。

 

犬猫の糖尿病とは

 

犬や猫も糖尿病になります。

糖尿病というのは、膵臓のβ細胞から分泌されるインスリンが分泌されない、あるいはなんらかの影響でうまく体の中で働いてくれないことで起こります。

 

糖尿病の詳しいお話は省略しますが、糖尿病になった患者さんの治療は、ほとんどの場合

「ご家庭でインスリンの注射を打っていただくこと」

が必要となります。

 

インスリンの注射を行う 猫

 

インスリンを飼い犬や猫に注射をすることには皆さん抵抗がありますよね。

皆さん最初は尻込みしながら恐る恐るやるのですが、少しすると慣れてきて、とても上手に注射をするようになるんですよね。そのうち、僕らもかなわないくらいに上手になります。

わが子のために、まさに母(父)は強し!・・・ですね。

 

糖尿病の治療の経過観察

 

糖尿病の犬猫は、「朝ごはん食べてインスリン打つ→晩御飯食べてインスリン打つ」という毎日になります。

投与するインスリン量が少なければ糖尿病が管理できませんし、多すぎれば怖い『低血糖』症状が起きる危険性がありますから、投与量が適切かどうか定期的に調べる必要性があります。

 

血糖値の測定は、採血した瞬間の値しか見れません。

一日を通してどのくらいの血糖値になっているかを推測するためには、例えば朝から夕方までお預かりして、3時間おきに採血して血糖値を追っていく方法をとることもありますが、病院にずっといないといけないのはストレスですよね。

また、ネコちゃんは採血時に「ギャーっ」と興奮してしまうと血糖値が上がってしまいますから、必ずしも正確な血糖値が測れるわけでもないんですよね。

 

そこで登場したのが、血糖値マーカーです。

血糖値マーカーというのは、体の中のたんぱく質などの物質に糖が結合したものを測定することで、採血時からさかのぼって2~3週間の間で、血糖値がどう推移していたかの平均値を取る検査です。

 

ヒトでは、血液中のヘモグロビンに結合したHbA1C(ヘモグロビンエーワンシー)という項目を測定しますが、動物では血液中のたんぱく質に糖が結合した「糖化アルブミン」や「フルクトサミン」という物質を測定します。

それにより、一回の採血で、平均的な血糖値の動きが予想できますので、今のインスリン量で適切な治療が行えているかどうかを評価できるのです。

 

院内検査できるようになった血糖値マーカー『フルクトサミン』

 

この3月より、先日導入したばかりのIDEXX カタリストOneという機器で、血糖値マーカーの『フルクトサミン』という検査が行えるようになりました。

フルクトサミンは、血液中のたんぱく質に糖が結合した物質で、2~3週間の血糖値の平均的な動きを見ることができる血糖値マーカーです。その歴史は長く、ずいぶん前から犬猫の糖尿病治療に使われてきた、とても信頼性の高い検査です。

 

これまでは、糖化アルブミンという検査を外注で送っていましたので、後日お電話で結果を報告してからインスリン量の変更を指示したりというタイムラグが何とも歯がゆかったのですが、このたびのフルクトサミンの採用で、通常の血液検査の待ち時間(約15分)でインスリン治療が適切かを即座に判断できるようになりました。

 

IDEXX フルクトサミンの測定 カタリストOne

糖尿病コントロールを行っている猫ちゃんの結果です。フルクトサミンが300~400(μmol/L)の範囲に入っていますので、とても良好に糖尿病がコントロールできているということが分かりますね。

 

フルクトサミン カタリストOne

一方でこのワンちゃんの場合は、フルクトサミンが450(μmol/L)を超えていますので、血糖値の平均的な動きが高めを推移しているということです。血糖値の平均を下げるためにはインスリンを増やす必要があります。

 

今後、どんどん院内検査で測れる項目が増えると思いますので、IDEXX カタリストOneには大いに期待しております。