歯周病による下顎の骨折

2013年11月23日 (土)

 歯石がついて、歯周ポケットが深くなり、歯周病(歯槽膿漏)になって、その口腔内のばい菌が顎の骨まで感染して、病的に骨折することがあります。

DSC05043下顎が不自然に曲がっています

 歯の病気だけと思っていたら取り返しがつかなくなります。口腔内のばい菌が顎の骨まで感染すると骨が脆くなるため、食事中や吠えたり、歯石除去の時など、ちょっとしたきっかけで病的な骨折します。 

 日ごろの手入れ、口臭のチェックを怠らないようにお願いいたします。

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九州森林スポーツフェスタ2013 in ささぐり

2013年11月23日 (土)

 先日、参加してきました、森林マラソン。

PICT0005いきなり豚汁食べました

 マラソンと言っても11.2km(荒田周回コース)です。これならすんなり完走できると考えてエントリーしてみました。・・・考えが甘かった・・・(・_・;)

PICT0000開会式での八木さん小坂さん(クロスFM:HI ! Calorie)

PICT0006いよいよスタート

 トレイルランです。最初から始まる4kmの上り道、けっこうな傾斜です。ちょっと緩やかになって、急な下り道。朝までの土砂降りで地面はちょっとぐちょぐちょ。霧がかってましたから、衣類はしっとり、気持ちはぐったり。

PICT0008早く来い来いゴール地点

 やっとゴール。この参加もいつもの通り、家族にもスタッフにも秘密でした(棄権したら参加してない事にするためです)。暖かく迎えてくれたのが、篠栗町のゆるキャラ:くりみんちゃん(ゆるキャラ総選挙1票入れます)です。

 閉会式も八木さん(大きい人でした)小坂さん(小坂派になりました)の司会です。寒い中でのしゃべりはそれを感じさせないものでした。さすがプロです。見習います。

D1060046

ありがとう、くりみんちゃん

撮影カメラ:ソミニと携帯

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モスバーガー:裏方さんの決まりごと

2013年11月22日 (金)

 モスバーガーの店員さんとご飯を食べに行きました。

『 10年くらい牡蠣を食べていませんね~、好きなんですけど 』

との事でした。なぜか・・・、

『 ノロウィルス感染防止のためです。万一感染して潜伏期間に仕事したら、とんでもないことになるから 』

   ・・・すごいプロフェショナル。とても感心しました。

 モスバーガーは、お客様には公表していないけども影の努力があるんだな~と感心しました。

 食を扱う仕事の方はみんなそうなのかな?

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 また、食べに行こう。

CIMG0625-300x225[1]W 宣伝

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ヘミラミネクトミー:片側椎弓切除術

2013年11月20日 (水)

 突然、立てなくなったポンタ君(M.ダックス)。犬種と太り具合から椎間板ヘルニアの可能性です。すぐにMRIを手配して検査です。MRIは当院にはありませんので他院への紹介です。結果やはり椎間板ヘルニア確定でした。

 CP SP DP(ー)    L13ーT1右側ヘルニア

DSC04974麻痺してます

DSC04976脊髄造影し、

1059_8941_20131005122132.0MRIとともにこの写真で確認し、

DSC04839手術して、治癒を待つ

DSC050302週間後、自力で立ち始める

 M.ダックス、W.コーギー、ビーグル、コッカースパニエルがこの病気になりやすい犬種です(他の犬種もなりますよ)。

  ジャンプ禁止、肥満禁止、麻痺をしたら即病院へ。この病気は時間との戦いと言われています。

 この病気の診断にはMRI検査は必須です。MRI検査によって、内科療法か、外科療法か、脊髄軟化症かを診断して次の一手が決まります。

 手術をしても必ず歩くことができるようになるとは言えないのがこの病気のつらいところです。

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前十字靱帯断裂

2013年11月19日 (火)

 5歳のプードルがジャンプして滑って転んでびっことのことで来院しました。ただのねん挫ではなさそうなので、即、麻酔沈静してレントゲンとドロワー検査(drawer sign)を行いました。ドロワーサイン(+)、レントゲンからも前十字靱帯断裂をおこしていました。次の日に手術です。

DSC05106白い大腿骨の滑車溝、金属の直上が切れた靭帯

DSC05107靭帯が切れています

 左右の種子骨にナイロン糸を合計8本で結んで靭帯の代わりとしました。

 このけがの原因はしつけの問題もちょこっとあります。まず興奮してジャンプや、抱っこの時、階段、ソファーのなどの上り下りなど、バランスを崩して斜めから落ちての靭帯断裂です。 

 普段からのしつけとして興奮させない事が全てのしつけの最重要課題です。

興奮⇒散歩⇒犬とのケンカ、リードがはずれて事故

興奮⇒食事⇒のどに詰まって窒息死

興奮⇒人にじゃれる⇒人が倒れてケガ

興奮⇒人にじゃれる⇒興奮⇒うなって咬む

帰宅⇒興奮⇒ジャンプ⇒靭帯断裂、骨折

帰宅⇒興奮⇒失禁⇒疲れて帰ってきてるのに玄関の掃除

 どうです?ほとんどがこのパターンの方ですよね。

 しつけをしっかりしていきましょう、水曜日のアドバイス会をご利用ください。

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秋の玄界島つり

2013年11月18日 (月)

 玄界島へ釣りです。

IMG_9027フェリーの切符を買って

IMG_9045着いて歩いて

IMG_9048こんなテトラのところで

IMG_9051サビキとふかせとルアーです

IMG_9061威風堂々

IMG_9059しかし、ベラ・・・

IMG_9067猫が見学中

 クロ、アジ、かさご、べら、小鯛という釣果。全てが小ぶりでした。

そのうちリベンジです。

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うさぎの梅毒

2013年11月16日 (土)

 梅毒と言う病気の響きが恐ろしいです。

 初来院は爪切りでした。身体一般検査を行うと、鼻クソらしきものがついており、肛門を見ると、かさぶたらしきものがいている・・・ふむむむ。特に症状はない。

DSC049299月17日の鼻鏡

DSC04930しり

 1ヶ月後の爪切りに必ず来院を促し、鼻とおしりの確認を注意してもらいました。

DSC0499710月12日の鼻鏡

DSC05000しり

 明らかに悪化している、オーナーも心配そう。

 うさぎの梅毒と暫定診断し、抗生物質を1カ月分処方。もし梅毒なら10日前後で症状が消えることもあるが、2ヶ月以上は投薬することと、必ず1カ月後の来院をお伝えしました。

DSC0510811月16日の鼻鏡

DSC05109しり

 綺麗になりました。やはり梅毒でした。まだ初期症状でしたので早めに治りましたね。投薬後一週間でかさぶたが無くなったそうです。しかしあと1カ月間薬を処方しました。もうひと頑張りしましょう。

 この病気は “うさぎの梅毒” とか “トレポネーマ症” とか呼ばれております。人には感染しないといわれていますが、きちんと手を洗いましょう。 

 

51Z19+2XzvL人の梅毒のことならこの映画を

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犬?に咬まれたフェレット

2013年11月16日 (土)

 ちょっとしたすきに外に逃げ出したフェレットが、頻死で帰ってきたそうです。よく見ると尻に大きな穴が開いています。

 近くの病院に行かれたそうですが、フェレットの治療がわからないとのことで、当院にはインターネットで探し出してお越しいただきました。

DSC05021

 咬まれて10日くらいたっているそうです。肉芽組織が出ています。見るに堪えないので縫合の依頼です。

 本当は事故直後なら縫合しますが時間が経過しすぎています。膿が溜まるかもしれませんが、痛々しいのでそのお話をしてマキソン糸、ベタフィル糸で縫合しました。

CIMG27152週間後

 きちんとくっついていますので抜糸です。

CIMG2717

 バッチリ完治です。

 これでもう脱走しなければALL OK。

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メリーちゃん( 14歳 16kg )の歯石除去

2013年11月13日 (水)

 14年間の歯の垢を取りましたよ。口臭がひどい。人間だったらちょっと怖い。

 しっかり麻酔前の検査をして・・・検査項目いきます:ALT ALKP BUN Crea TP Alb Glob Ca Phos CHOL TRIG Glu WBC RBC PCV Hb MCV MCH MCHC PLT MPV T4 尿検査 胸部レントゲン検査 ののちに点滴入れた水和をしっかりして全身麻酔です。

 僧帽弁閉鎖不全(k/d処方中)、慢性腎不全(k/d処方中)、甲状腺機能低下症(レベンタ投与中)

CIMG2718舌に乳頭腫様のものあり

 こびりついた歯石からの臭いがやばいです。この塊はバイ菌です。14年間か欠かさず飲み込まれ、吸収されていました。

 さて歯石除去開始

CIMG2721これから

CIMG2722歯石取ったら、研磨剤:粗

CIMG2723研磨剤:仕上げ用

CIMG2724はい、ピカピカで終了からの

CIMG2725キュレッタージ

 歯周ポケット内の歯石も取り、歯肉の掃除(キュレッタージ)も行います。歯石除去だけではすませません、歯肉内のチェックも怠りません。10日間の抗生剤を処方して退院となります。

 どんぐり動物病院内では歯石予防グッズ(歯ブラシ、歯磨きペースト 咬むおやつにおもちゃ、t/d)展示しています。

CIMG2726

 毎日の歯磨きは欠かせませんyo、人も犬も猫も

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甲状腺機能亢進症の猫

2013年11月12日 (火)

 老猫にかかりやすい病気として、甲状腺機能亢進症があります。甲状腺は気管近くにあり、新陳代謝をつかさどる臓器です。つまりこの病気は甲状腺ホルモンが出すぎるので、新陳代謝が激しくなります。

 症状は食欲亢進だが痩せてくる、眼がらんらんとしている、老猫なのに仔猫のように活発、などです。

甲状腺機能亢進症

 上写真:10歳の猫、食欲旺盛、多飲多尿、大量排便、体重減少、脱水、毛づくろいしない、眼がぎらぎらしている、甲状腺を触診すると2cmのしこりあり。

 血液検査では甲状腺ホルモン測定不能なくらいの高値、肝パネル、CK高値。

 これらを改善すべく入院です。この病気の最も恐ろしいのは代謝が高まっているので、心臓までもがオーバーワークとなっていることです。つまり心不全で死んでしまう可能性が高いのです。甲状腺の薬、心臓の薬投与で落ち着かせた後は、甲状腺機能亢進症用のキャットフードがありますので(Hill’s y/d)それを食べることが治療のゴールとなります。

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