モノクロームの世界

2019年08月29日 (木)

 

8月も下旬ですが まだまだ暑いですね~~☀☀

 

海水浴🌊花火🎇野外ライブ🎤キャンプ🍉バーベキュー🍖etc…

楽しい催し物が目白押しの夏ですが

皆さん夏を楽しめましたか? 夏バテしていませんか?

 

夏の強い日差しと 暑さ が苦手な私は・・・

 

夏の開放的な賑わいとは無縁の夜行性動物と化し

夜な夜な涼しい映画館へレイトショー🌙を観に行く・・・

そんな感じの夏を過ごします 笑

 

 

そこで・・・

少し前に観た映画をひとつご紹介

(完全に趣味の世界の話です・・・興味のない方はスルーでお願いいたします m(_ _)m)

 

 

 

🎥「アタラント号」(原題「L’ATALANTE」 1934年/フランス)

 

 

 

 

KBCシネマで

上映できなかった映画をセレクトし

毎週火曜日の夜に1日1回限定で上映する企画

『ONE SHOT CINEMA』として上映された

85年前の作品(モノクロ映画)です

 

こんなに古い映画を映画館で観れるチャンスは

なかなか無いので 張り切って行ってきました =3=3=3

 

監督は ジャン・ヴィゴ 🎬

 

短編を含めてわずか4作品しか残せず 29歳の若さでこの世を去った

名だたる世界の映画作家達が敬愛する伝説的映画作家(だそうです)

 

オリジナルバージョンが 長い間失われていて

そのオリジナルに近いネガの発見により

製作会社が 当時の記録係や撮影監督達から 話を聞きながら

オリジナルに近い形の復元に 精魂傾けて取り組み

1990年に復元され 日本でも91年に劇場公開

2018年12月には4Kレストア版が劇場公開された・・・という経緯の作品(だそうです)

 

 

フランスの田舎町と都市を結ぶ艀船アタラント号🚤

船長のジャン ジャンと結婚したばかりのジュリエット

変わり者の老水夫『親爺』と少年水夫

そして沢山の猫ちゃん達🐾が 水上で織りなす日常が描かれています

 

ストーリーは 単純で可もなく不可もなく・・・といった感じでしょうか

 

ただ 変わり者の老水夫『親爺』と 猫ちゃん達🐾は

何とも言えずイイ味を出していました(=^・^=)

 

 

この映画の印象は・・・なんといっても「映像美」✨✨

モノクロでしか出せない雰囲気を しかと堪能できました

 

この時代に一体どうやって撮ったの?

と思いたくなるようなアングル

 

ユーモアがありクスッと笑えたかと思うと

白と黒のコントラストが織りなす

まるで写真集の1ページのような 詩的で美しいシーン

 

ノスタルジックで官能的なシーン etc…

 

 

 

 

 

 

 

特にラストの

運河を流れていくアタラント号をカメラが 俯瞰 で捉え

そこにまばゆいばかりの 光 が差し込んでくるシーンは

 

モノクロ故の なせる業でしょうか

今の時代のカラー映画では 到底表現することの出来ない

とてもとても 美しいシーンでした

 

瑞々しく 遠い昔に感じていた

忘れていたものを

思い出させてくれるような

そんな・・・得も言われぬ不思議な感じ

もう少し人生を重ねた後に また観てみたい・・・

 

そんな事を思った映画でした☆彡

 

 

皆さんも

カラー映画が当たり前な今 あえて

モノクロ映画鑑賞などいかがでしょう~(*^^*)

 

あ、ちなみに9/5(木)まで

中洲大洋劇場にて 朝10:00~1回のみの上映ですが

『ローマの休日』やってますよ~!!

 

 

素敵なモノクロームの世界に酔いしれてみませんか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

看護師 松島