ハムスターのレーザー手術

2021年09月28日 (火)

オークどうぶつ病院けやき 前谷です。

最近、なぜだか両院ともにハムスターの患者さんがすごく増えましたね。

私も一人のハムスター飼いとしては嬉しいのですが、やはり可能な検査や治療が限られるので難しさを感じる毎日です。

なかなか犬猫のように満足のいく診断・治療が出来ないことも多いのですが、それでも出来ることを少しずつ増やそうと尽力しております。

 

小さな動物ですから、手術となるとなかなか難しいのですが、先日レーザー手術器が非常に役に立ったケースをご紹介します。

ハムスターには頬袋という袋が左右にあって、いっぱい食べ物を詰め込みます。

その頬袋が時々ひっくり返って出て来てしまうことがあります。

頬袋脱(ほおぶくろだつ)』というその病気ですが、原因は感染(膿瘍)だったり腫瘍だったり…これといった原因もなくただ反転してしまうこともあるんです。。。

 

今回のケースは左の頬袋が飛び出していたジャンガリアンの「メメちゃん」です。

脱出した頬袋の先端を触ると、1cmくらいのしこりが出来てました。

とりあえず一度口の中に戻してみたのですが、左のほっぺを必死にかいていて違和感が強そうです。

頬袋脱はいかなる原因であれ、手術で切除するのがベストと考えられています。

飼い主さんが手術をご希望されましたので、ガス麻酔をかけます。

 

 

麻酔が効いた状態で、左頬袋をもう1回外に反転させました。その頬袋の先端部分に硬いしこりができておりました。

 

 

口の中の組織は、切ると出血が多い場所です。

ハムスターのような小さな体の動物にとって、わずかな出血も命取りになる危険性があります。

そこで今回切除に使ったのが半導体レーザーの「レーザーメス」です。

ワンちゃんの口の中の腫瘍切除に使用した例は過去ブログでご紹介してましたが、出血とダメージの少なさには定評があります。

 

レーザーメスで切除をすると、出血はほぼありませんでした。

そして術後の熱によるダメージや痛みなどもあまりなく、動物への負担が少ない手術が可能となります。

飛び出した頬袋を全周切除が終わった摘出直後の写真です(↓)

※小さな写真で掲載してますので、拡大して見たい方は画像をクリックしてください。

 

写真では、口の周りに血液がついてますが、これはピンセットでつまんだところから出血したものです。

切りっぱなしの状態ですが、切除したところからは全く血は出ませんでした。

 

 

溶ける糸で口の中を数か所縫合し、手術は無事に終了しました。

麻酔もすぐに醒めて、術後短時間で元気にお家に帰りました。

 

 

2週間後に様子を見せに来てくれたんですが、とても元気で頬袋の縫った場所もきれいに治ってました。

飼い主さんの話では、帰宅後すぐにご飯も食べれてとても元気に過ごせたとのこと。

レ―ザーの良いところは、出血なく切除できてしかもダメージが少ないことですね。

 

 

病理検査の結果は『毛芽腫』という良性腫瘍でしたので、今回の切除で無事治療完了です!

元気な姿を見せにきていただきありがとうございました!元気そうでホッとしました(^_^)

 

頑張りました!

 

鳥さんの診察🦜

2021年02月14日 (日)

こんにちは、田中(明)です🦔

西区のオークでは烏骨鶏さんが骨折手術を

無事に終えて入院中です🐓

( 詳しくは院長ブログへ )

手から食べてくれました(^_^)

また、鳥さんの診察・爪切りに来られた方には

ごはんのプレゼントをしています🕊

⚠️診察等は西区のオークどうぶつ病院のみ、

診れない日もある為お電話で確認を

☎092-885-3000

ご来院お待ちしてます🦜

フィラリア予防

2020年03月01日 (日)

こんにちは😄
動物看護師の深町です♪(´▽`)

3月になりましたね🌸
今年の冬は暖かい日が多かったような気がします。
このまま暖かくなると例年よりも早く蚊が飛び始めるかもしれません>﹏<

\フィラリア予防しなきゃだね!/

蚊が飛び始めてから一か月経つまでにフィラリアの検査をしてお薬をスタートできるようにしましょう👍

\蚊が出てきてすぐじゃなくていいのー?/

なぜ一か月の猶予があるのか?

詳しくはこちらをご覧ください😁
イヌネコフェレットのフィラリアについて〇

健康診断にいこう!

2019年10月22日 (火)

こんにちは(^^)
動物看護師の深町です🐾

先日自分の健康診断に行ってきました。
詳しい結果はまだですが病院内で検査でき、
すぐ結果の分かるものは大きな問題もなく健康体でした◎

\健康第一☆/

1年に1回でも自分の現在の状態、
自分の健康な時の正常値も知れるとてもいい機会です!

動物にも健康診断をすることは可能ですよ👌

\私たちもしてるのよー!/

健康な時の正常値はいざ病気になった時の早期発見等に繋がります。

当院では受付時に「健康診断をしたい」といっていただければOKです(゚v`d)
診察時に先生とお話ししながらどの項目を測るか決めていただくので、
特に決まったプラン、セット料金などはございません。
検査項目や外来数によってはお時間をいただくこともございます。

お時間に余裕がある時に1度健康診断してみませんか💉?

皆様のご来院お待ちしております(*⁰▿⁰*)

\長生きの秘訣は早期発見なのじゃ★/

☀熱中症☀のお話③

2019年08月23日 (金)

こんにちは(*^_^*)
動物看護士の深町です✿

さてさてお待たせしました!
熱中症のお話第3弾です!
はやく書き上げないと夏が終わってしまいますね…
すみません((+_+))

\今回が最終回だよ!/

前回までの話はこちらから
☀熱中症☀のお話①
☀熱中症☀のお話②

それでは続きです♪

④発症するとどうなるか
以下のような症状が出ます。
下に行くにつれ重症度が上がります。

・ハアハアという呼吸をする
・よだれがとまらない
・40度以上の体温(直腸温)
・立ちすくみ
・ふらつき
・嘔吐、下痢
・痙攣、虚脱
・尿が出ない
・血尿
・低体温

初期の頃は末梢の血管まで拡張させ、熱を放散させようとするので歯茎が赤くなります。
しかし、次第に血流が体を循環できなくなり、歯茎が白くなっていきます。
また、体温も低下していきます。
高かった体温が下がっていても上記の症状が出ている場合は重症の可能性がありますのですぐに病院へ連れていきましょう。

⑤発症時の対策
少しでも熱中症かな?と思ったら病院に連れてきていただくことをお勧めします。
連れてきていただくまでにできることをお伝えします。

○涼しい環境を作る

○冷却する
・保冷剤などをくるんだタオルを用いて、太い血管が走っている首、脇、太ももの付け根を重点的に冷やす
直に保冷剤などを当てるのは好ましくありません。

\私ののところだよ!/

・常温の水で体を濡らしたり、常温の水で濡らしたタオルで体を包み、冷風を当てる
冷たい水を用いると急激に体温が下がりすぎる可能性があるため良くありません。
また、タオルは放置すると放散した熱によって蒸しタオルになってしまうので頻繁に交換してください。

冷却時は体温が39.5℃ぐらいになるまでを目安とし、それ以下には下げすぎないように注意してください。

○移動時の車は車内をあらかじめ冷やしておく

⑥予防法
○室内での予防
・高温多湿にならないように注意!
エアコンなどで室温は26℃以内にし、湿気のこもらないように十分な換気も行いましょう。
・いつでも水を飲める状態に!
・お気に入りの場所は涼しく保つ!
直射日光等が長時間当たらないように日陰などにしておくとよいです。
・自由に涼しい場所に移動できるように!

○室外での予防
・可能であれば玄関先などの涼しいところへ!
・日陰や風通しの良いところを作る!
・いつでも水が飲める状態に!

○外出時の予防
・暑い時間の外出は避ける!
お散歩の際は朝の涼しい時間や夕方の日が落ちてからにし、アスファルトの温度を手で直接地面を触って熱くないか確認してから行きましょう。
日中キャリーに入れての外出の際は保冷材等をタオルなどにくるんで入れておくとよいです。
・外を歩くときはアスファルトより土や芝生の上を歩きましょう!
・こまめな水分補給を!
・激しすぎる運動は控えましょう!
・冷却グッズを持ち歩きましょう!

○車内での予防
・エアコンで十分に車内を冷やしましょう!
・エアコンを切った状態で放置しないこと!
夏の車内はあっという間に熱くなるので、絶対に放置しないようにしましょう。

○その他の予防
・サマーカットにする!
毛量を少しでも減らすことで熱を逃がしやすくなります。
・体重管理を行う!
肥満の子は熱中症になりやすいので、気をつけましょう。

まだまだ暑い日が続きそうですね💦
これらに気を付けて熱中症予防をしっかりしましょう(^O^)

熱中症は最悪の場合死に至るものです。
少しでも熱中症の疑いがあればなるべく早く病院に連れて行きましょう!

\涼しい秋が待ち遠しいねー/

☀熱中症☀のお話②

2019年08月20日 (火)

こんにちは☀
動物看護師の深町です!

暑さが本格的になってきましたね💦


モウちゃんもわたしの膝の上で伸びてます!

今回は熱中症のお話し第2弾です!
前回の記事はこちらから
☀熱中症☀のお話①

しっかり学んでしっかり予防しましょう!
それではつづきです☆

③原因
原因を大まかに分類すると「気象状況」「運動の有無」「動物の個体差」の3つに分類されます

\気象状況/

夏は高温多湿になることが多く、前回説明した体温調節がうまくできなくなります。
晴天時の車内などでは窓を少し開けていても1時間の平均車内温度は40℃を超えます。
また、夏場、日中の温められたアスファルトは50~60℃にもなります。
動物は人よりも地面との距離が近いので体感温度は大きく変わってきます。
地面との距離が近いので脳などの大事な器官が高熱にさらされる危険性が高いです。

このように高熱にさらされる機会が多くなることにより熱中症になりやすくなります。
夏だけでなく冬もこたつや暖房によ熱中症になることがあるので要注意です!

\運動の有無/

ヒトと同様に動物も運動を行うと体温が上昇します。
運動をしていない場合に比べると熱中症になりやすくなります。
しかし、運動をしていないからといって熱中症にならないわけではないので要注意です。

\動物の個体差/

熱中症にかかりやすい個体
○短頭腫(フレンチブルドッグ、パグ、シーズー、エキゾチックショートヘアー、ペルシャなど)
他の犬種よりも鼻腔が狭く、呼吸器疾患を持っている場合が多い。
また興奮しやすい性格が多いため呼吸器よる体温調節が苦手です。

○肥満
皮下脂肪は熱をため込みやすいです。
それに加え、喉などに脂肪がつくことで呼吸による体温調節を妨げます。
また、心臓病や呼吸器疾患になりやすく、熱中症のリスクが上がります。

○厚い被毛
全身の被毛は分厚い長そでを着ているようなものです。
熱を籠らせ体温調節を妨げます。

○病気の有無
心臓病や呼吸器疾患など動物の体温調節の要となる呼吸器に影響を及ぼす疾患を持っている場合は熱中症になりやすくなります。

今回あげたものは代表的なものの1部です。
熱中症と一言で言ってもその原因は様々あります。
また、原因は一つではなく、組み合わさっていることもあります。

長々と文章だらけになってしまいました(^_^;)
今回はここまでにします!
次回はどのような症状が出るのかというところからお話していきたいと思います。

\おかしいなと思ったら病院へ!/

 

☀熱中症☀のお話①

2019年07月30日 (火)

\こんにちは😊/

ぃまーずに捕獲されている動物看護師の深町です!
やっと梅雨明けしましたね!
これからどんどん暑くなってきます(-.-;)

ぬいぐるみも夏仕様☀
浴衣を着て涼しげです🎐

そんな中、注意しないといけないのが熱中症
命にもかかわる病気です。
今回はこの熱中症について対策予防なども一緒にお話しします。

①熱中症とは
②動物とヒトの違い
③原因はなにか
④発症するとどうなるか
⑤発症時の対策
⑥予防法

このような順でお話をしていくのですが、数回に分けた記事になると思います。
次のブログが上がる前に熱中症になってしまうといけないので予防法の重要な所を先にお伝えします。

予防のポイント!

熱中症を事前に予防するには…

☆外に行くとき
・行く時間帯に注意!
・水分補給できるものを多めに準備!
・いざというときに冷却できるものを持参!
・激しい運動を避ける!

☆室内にいるとき
・室温26℃以下の涼しい環境を作る!
・常に水分補給ができる状態に!

☆車の中にいるとき
・閉め切った車内に残さない!

これらを実施徹底して予防しましょう!!
そして少しでも様子がおかしければ病院へ‼‼‼

\それでは本題へ☆/

熱中症とは
ヒトの熱中症診療ガイドラインでは『暑熱曝露あるいは身体運動による体熱生産の増加を契機として高体温を伴った全身の諸症が引き起こされる』『これらの諸症状・病態を一連のスペクトラムとして熱中症を総称するものと定義する』とされています。
つまり、高温状態の場所にいたり、運動などによって体温が上昇し、それによって起こる様々な症状をまとめて熱中症といいます。

動物とヒトの違い
見た目で分かる違いは体毛の多さです。
毛皮に覆われている動物は常に長袖を着ているような状態です。
この暑さで長袖…しんどいですよね。
もう一つ熱中症におけるヒトとの大きな違いは動物には汗腺がヒトよりも少ないということです。
人は全身で汗をかき、その汗を気化することによって体温を下げることが出来ます。
扇風機が涼しく感じるのはこの汗の気化のおかげです。
しかし猫や犬は肉球にほとんどの汗腺集中しているためヒトのように汗を気化しての体温調節ができません。
運動をしてもヒトのように汗でびっしょりにならないのはこのためです。
汗がかけない代わりに呼吸による体温調節をおこなっています。

この写真のようにハァハァと舌を出して呼吸しているのをワンちゃんを飼っている方なら目にしたことがあるのではないでしょうか?
これがまさに汗の代わりに舌や気道の水分を気化させて体温を下げようとしている行動です。
しかし、蒸し暑いこの時期は呼吸による体温調節がうまく機能できなくなってしまい、十分に体温を下げることができなくなり、熱中症へとつながっていきます。

長くなってきましたので今回はここまで😊
次回は熱中症の原因などについてお話します!
☀熱中症☀のお話②

\次回をお楽しみに♪/

フィラリア検査陽性反応!?

2019年04月28日 (日)

こんにちは☀
動物看護師の深町です(=´∇`=)

GWも両院ともに通常通り診察を行っています☆

フィラリアの検査をして予防薬を飲み始める方が増えてきました!
検査は診察時間内であればいつでも行うことができます。

\僕たちも検査したよー!/

\結果は陰性だったから今年のお薬スタートしたの!/

フィラリア検査中のぐりちゃんとぐらちゃん🐶
大人しく良く頑張りました💮

フィラリアの検査で今回、陽性反応がみられたわんちゃんがいました。


上の写真のように陰性の場合はこの検査キットでは線が1本なのですが…


2本線がでてる!?

この後精密検査を行います。
陽性反応は年に1回見るか見ないかぐらいです。

この陽性反応に気付かず、お家に去年のお薬が残っているからと検査をせずに飲ませてしまうと血管内にいるフィラリアの子虫が大量に死んでしまい血管を詰まらせ、呼吸困難などを引き起こす可能性もあります。
暖かい期間が長くなり、蚊が活動する期間も長くなってきています。

フィラリア開始の検査をして、月に1回の予防を忘れずしっかり行いましょう(´∀`)ノ

お散歩バッグプレゼント🎁

2019年04月04日 (木)

こんにちは😸
動物看護師の深町です☆

先日新しい元号の発表がありましたね!

\令和!/

これがしたかっただけです…笑

暖かくなっておさんぽ日和になってきました( ^ω^ )

こちらの2頭はまだ引きこもりがち…笑
\\2人で寄り添っていた方が暖かいんだもん!//

さてさて今回はプレゼントのお知らせです!
フィラリアの検査またはフィラリアのお薬をお求めの方にこちらのお散歩バッグをプレゼントしています😆

○各色数に限りがございますので、無くなり次第終了とさせていただきます

新しいお散歩バッグで楽しくお散歩しましょう🐾

\走るぞ〜💨/

フィラリア予防START!!

2019年03月26日 (火)

こんにちは(^▽^)/
動物看護師の深町です🐩

だんだん暖かくなってきましたね!
桜も徐々に咲き始めていますね🌸

\ポカポカで眠たぁい☀/

さてさて、今年も徐々にフィラリア(蚊から媒介される寄生虫)の検査が始まっています(*’▽’)

フィラリア予防のためのお薬を処方する前に、病院での血液検査が必要になります。
※生後6 ヶ月未満の仔犬は、フィラリアに感染している確率が限りなく低いため、フィラリア検査をせずに予防薬をお渡ししております。

もっと詳しく知りたい方は下のリンクから(^^♪
🌸イヌネコフェレット🌸

このような予防開始のハガキも順次送らせていただいてます😁

今年もしっかり予防して元気に過ごしましょう☆

\\たくさん遊ぶぞ~♪//