ユニークな関節炎用サプリメント登場~フレキサディンアドバンス新発売!

2019年06月24日 (月)

オークどうぶつ病院けやき 副院長の前谷です。

関節が悪い高齢のワンちゃん用に、とてもユニークな関節用サプリメントが新発売となりましたのでご紹介したいと思います。

・これまでの関節炎用のサプリメントとは全く異なる効き方をするユニークな商品

・ヒトではすでに変形性関節症や関節リウマチの患者さんに非常に効果が高いと評判

毎度申し訳ありませんが、とても濃い内容になっております・・・愛犬のために気になるという方だけぜひお読みください。

 

 

ヒト用の関節炎サプリメントで、近年米国のハーバード大学で開発され、科学誌「サイエンス」に掲載されて一躍脚光を浴びた「UC-Ⅱ:非変性Ⅱ型コラーゲン」という成分があります。この度新発売された『フレキサディンアドバンス』はそのUC-Ⅱを犬用に開発したサプリメントです。

 

関節用サプリメントは当院でも取扱いがありますが、コンドロイチンやグルコサミンなどの関節軟骨の成分を補うものなどが多数販売されています。関節軟骨の構成成分を下の図に示しましたが、水分に次いで2番目に多いのがⅡ型コラーゲンという物質で、グルコサミンやコンドロイチンの含有量は非常に少ないのです。

 

UC-Ⅱというのは、このⅡ型コラーゲンを鳥の軟骨から特殊な工程で取り出した、ほぼ天然のⅡ型コラーゲンに近い状態で摂取できる成分で、米国で5つの特許を取得しています。

 

関節炎を悪化させる悪循環

 

ちょっと難しいお話ですが、関節炎を発症したワンちゃんの関節の中で何が起こっているかを解説します。

関節の中は「関節液」という液体で満たされています。関節液は非常にクリアで、正常では細胞や不純物がほとんどない状態です。

関節炎が起こると、関節の軟骨のⅡ型コラーゲンがはがれおちます。はがれおちたⅡ型コラーゲンは、関節液の中では異物と認識され、免疫細胞(リンパ球など)が集まってきてⅡ型コラーゲンへの攻撃がはじまります。結果として関節の中で炎症が起こってしまいます。

それだけで治まれば良いのですが、免疫細胞の攻撃はまだはがれていない正常な関節軟骨にも起こってしまいます。結果として関節軟骨が破壊されてさらに多くのⅡ型コラーゲンがはがれ落ち、それに対して免疫細胞の攻撃はつづく・・・という悪循環に陥ってしまいます。

 

免疫細胞をコントロールして炎症を鎮める

 

通常の熱処理で取り出したⅡ型コラーゲンは、コラーゲン線維が破壊されてしまい、Ⅱ型コラーゲンが免疫細胞に認識される部分(エピトープといいます)が残っていません。

これに対してUC-Ⅱ:非変性Ⅱ型コラーゲンは、熱を加えない特殊な処理で取り出した成分で、天然のⅡ型コラーゲンと同様の構造でできています。

 

免疫細胞が認識する部分(エピトープ)が残されているUC-Ⅱをサプリメントとして毎日摂取することで、腸管のパイエル板という免疫細胞が集まる器官で、「Ⅱ型コラーゲンは異物ではなく、体の中に存在しても良いものなんだね」と免疫細胞が教育されるのです。(免疫寛容;めんえきかんようと呼びます)

これにより、関節の中にはがれ落ちたⅡ型コラーゲンに対して、免疫細胞の攻撃の手が弱まり炎症が鎮まるという非常に画期的な成分なのです。

 

またUC-Ⅱは、通常のコラーゲンのように一度分解されてから吸収されるのではなく、そのまま利用できる形で腸から吸収されることが分かっています。

免疫細胞の攻撃が弱まり炎症が鎮まった状態でⅡ型コラーゲンをさらに摂取することで、関節軟骨の修復も行われるというわけです。

①炎症を鎮める』・『②破壊された軟骨を修復する』という2つの働きで関節炎に効くという非常に素晴らしい成分なのです。

 

こんなケースにオススメします

 

UC-Ⅱはすでにヒトの方では骨関節炎や関節リウマチの患者さんで実績があるサプリメントです。フレキサディンアドバンス開発に向けて犬への臨床試験も行われ、その効果もしっかり証明されています。

関節炎のワンちゃんで、「消炎鎮痛剤などをずっと服用してるが副作用が心配で薬を減量できないか?」「グルコサミンのサプリメントを続けているが効果があるか分からない。」といったケースではぜひフレキサディンをお試しください。また、関節リウマチのワンちゃんや、不明熱や不定愁訴の原因として多い『免疫介在性多発性関節炎』の子にも使ってみる価値があると思います。

 

臨床試験の結果を見ると、効果がしっかり出てくるまでには3ヶ月かかるようですので、まずはしっかりと3ヶ月間は続けてみることをオススメします

 

そのユニークな作用の仕方から考えると、自分の免疫細胞をある程度コントロールして症状を緩和させたのちには、投薬間隔を空けていくこともできるのではないかと考えていますが、アトピー性皮膚炎の減感作療法(ダニの抗原などを濃度の薄いものから段階的に濃いものに上げて行って体を慣らす治療法)でも最低半年~1年は続けないと全体の免疫反応を抑えることができないと考えられていますから、調子を見ながら長期的に継続投与していくのがベストだと考えています。

 

また、犬に対する臨床試験の中で大変興味深いのが、「UC-Ⅱのみを投与された群」と「UC-Ⅱ+グルコサミン・コンドロイチンを併用された群」との運動能力の比較で、「UC-Ⅱのみを投与された群」の方が成績が良かったことがデータで証明されました。そのため、現在グルコサミンやコンドロイチンといった関節用サプリメントを投与中のワンちゃんは、フレキサディンを試す場合には現在のグルコサミン・コンドロイチンのサプリメントをいったん中止してから開始するのが最善だと思います。関節用サプリメントとして過去記事でもオススメしましたアンチノールは抗炎症脂質であり、ターゲットが違うものですから併用は可能だと考えています。

 

これからの医学は、免疫学の研究が盛んになりそれに伴い新しい治療法や薬がどんどん出てくる時代になると思います。個人的にもアトピー性皮膚炎の減感作療法に取り組んだり、ガンの子で積極的な治療が望めないケースでは、「ガン細胞をレーザーで破壊して、強化した免疫細胞に認識してもらい、自分自身の免疫細胞の力でガン細胞を排除してもらおう」というような取り組みを現在模索しているところです。

 

まだ発売したばかりでたくさん使用されているわけではありませんが、とても画期的な商品だと思います。この記事を読んでうちのワンちゃんにフレキサディンアドバンスをぜひ試してみたいなと思われた方は、お気軽にご相談いただきたいなと思います。

小型犬も大型犬もみんな1日1個食べるだけなんで、大きな子にはコスパが良い商品ですよ。

 

ロイヤルカナン『ユリナリーS/O エイジング7+』新発売!

2019年05月25日 (土)

オークどうぶつ病院けやき 副院長の前谷です。

前回のブログでは、ロイヤルカナン『pHコントロール』シリーズが世界共通のネーミングの『ユリナリーS/O』に変わることをお知らせいたしました。

 

今回の変更で、うちの子にはどのシリーズが良いのかな??と疑問が生じた方もたくさんいるかと思います。そこで、今回満を持して登場したロイヤルカナンが自信をもって勧める新商品をご紹介させていただきます。この新しいシリーズへの変更がベストなケースもたくさん出てくることでしょう。

 

まず基本的な病気のお話を少しばかりしたいと思います。膀胱炎や尿路結石などのおしっこのトラブルは、その原因として「食事が非常に重要!」なのですが、それに加えて「あまりお水を飲まない子」や「おしっこを我慢しちゃう子」もその危険性が高くなると言われています。

 

そのため、ロイヤルカナンの『pHコントロール』というシリーズは、結石の元となる成分を少なくしたり、pHを調整して結石が形成されにくくするのはもちろんのこと、ナトリウム(塩分)を高くして喉が乾くようにたくさんのお水を飲むように設計されており、膀胱の中をきれいに洗い流すというのも一つの目的でした。

 

しかし、ここで問題となるのは高齢犬・猫ちゃんたちです。心臓や腎臓が悪い子たちにとっては、過剰な塩分は負担になる恐れがあります。そのため、当院では心臓や腎臓に不安を抱えるワンちゃんネコちゃんでは、他社の療法食に変更をお勧めしたりといった対応をしておりました。

 

そこでこのたびロイヤルカナンが開発したのは、ストラバイトやシュウ酸カルシウムといった結石の予防効果はそのままに、これまで高塩分だったpHコントロールを低塩分(かつ腎臓に配慮して低リン)に設計した『ユリナリーS/O エイジング7+』というフードです。

 

 

 

犬用『ユリナリーS/O エイジング7+』

犬のユリナリーS/O エイジング7+の特徴は、高齢犬でも食べられるように、ナトリウム(塩分)やリン(腎臓が悪い子にとっては尿毒症につながる老廃物)を制限した栄養組成になっていることです。ですから、高齢のワンちゃんで尿路結石を持つ子や膀胱炎を起こしやすい子などにはオススメの療法食です。

 

これまでも尿路結石で療法食を食べていたが、年齢が上がって7歳以上のシニア年齢になってきた子は変更をオススメします。ただし、ダイエット用の低カロリー設計ではないため、7歳以上になったがすごく体重が太ってるんだけど・・・という子には低カロリーな『pHコントロールV2(ユリナリーS/O)+満腹感サポート』の方が推奨されます。

 

また、ワンちゃんの結石で最近急増しているのが、人間と同じ結石の成分である『シュウ酸カルシウム結石』です。この石は本当に僕ら獣医師泣かせの病気で、頑張って膀胱から石を摘出する手術を受けてもらっても、しばらくするとまた再発をしてしまうことが多いとても厄介な結石なのです。

 

このシュウ酸カルシウム結石に対しては、『pHコントロールV2』という名前がついている『pHコントロールV2(ユリナリーS/O)+満腹感サポート』か『pHコントロールV2(ユリナリーS/O)+低分子プロテイン』という2製品の方が、予防効果はさらに高いと言われています。実際に当院の患者さんでも、術後にこちらのフードを使用したケースは再発率がとても低く抑えられていますので、頑張って膀胱結石を手術で摘出したワンちゃんには、ぜひこのシリーズをオススメします。

『pHコントロールV2+満腹感サポート』は『ユリナリーS/O+満腹感サポート』へ、『pHコントロールV2+低分子プロテイン』は『ユリナリーS/O+低分子プロテイン』へと名前が変わります!

 

 

猫用『ユリナリーS/O エイジング7+ +CLT』

猫の製品はさらにネーミングが長たらしいのですが、これはおしっこのトラブルを抱えるすべての猫ちゃんに与えることができるオールマイティなフードと言えます!(と書くとちょっと語弊があって、「全部の猫ちゃんがこれを食べれば良いじゃないか!」ということになっちゃうのですが、個人的には若い猫ちゃんの特発性膀胱炎であれば、ナトリウムの多い『pHコントロール(ユリナリーS/O)+CLT』の方が飲水量をしっかり確保できるのでそちらを推奨するわけですね…)

 

これまでならば、例えば尿路結石が詰まっておしっこが出なくて緊急入院するようなケースでは、石を溶かすのが最も早い『pHコントロール0』でしっかり溶かして→予防用の「pHコントロール オルファクトリー』に切り替えたりしていました。

 

今回の製品は、ストラバイト溶解やシュウ酸カルシウム予防効果が『pHコントロール0』と同等の能力まで引き上げられており、尿路結石が詰まった直後から維持期まですべての病期に使用できます。また、シニア猫ちゃんでも食べられるようにリンやナトリウムの含有量も制限してますので、高齢猫でも安心して長期間与えることができます。

 

栄養素性的にはリンやナトリウムなどを制限しているわけですが、『AAFCO(全米飼料検査官協会)の栄養基準』をしっかり満たしておりますので、仮に若いネコちゃんが食べたとしてもまったく問題ないんです。年の離れた高齢ネコちゃんと若いネコちゃんで、尿路のトラブルを抱えたネコちゃんが同居しているおうちには最適なフードとなることでしょう。

 

さらには、以前のブログ記事でオススメした、ストレスに配慮した『pHコントロール(ユリナリーS/O)+CLT』と同様の、加水分解ミルクプロテインという猫ちゃんのストレスを和らげる成分をこちらも配合しております。ですから、ストレスが原因の特発性膀胱炎や、「あちこちでおしっこをしてしまう」、「同居猫や飼い主さんに攻撃的である」、「ストレスでお腹をなめて毛が抜けている」などの問題行動に対しても効果が期待できます。

 

とはいってもウチの子は食べるのかな?

いくら性能が良いフードが出たとは言っても、食べてくれるかどうかはやっぱり不安ですよね。

今回世界中で従来のpHコントロール製品から新しい『エイジング7+』へと切り替える臨床試験が行われましたが、抜群の嗜好性が報告されています。

 

 

当院の犬猫にも与えてみましたが、嗜好性はなかなか高そうですね。

 

このようなケースにオススメします!

新しいフードですが、以下のようなケースにはぜひご検討ください!

 

1.これまで尿路結石と言われてずっと療法食を与えてきたが、シニア期の年齢に入ったのでフードをどうしようか迷っている。

 

2.多頭で飼育していて、そのうち1頭が尿路結石や膀胱炎の診断を受けて療法食を勧められた。若い子と高齢の子が同居している状況で、全員一緒に与えることができるフードに変更したい。

 

3.シニア猫ちゃんで、あちこちでおしっこうんちをしてしまう、大きな声でワーワー鳴く、急に飼い主さんや同居猫に対して攻撃的になった、新しい猫が来てから体のあちこちをなめて毛がどんどん薄くなってきた…etc ストレスが原因と思われる問題行動がある猫ちゃんに。

 

pHコントロールが新シリーズロイヤルカナン『ユリナリーS/O』へと変更になります!

2019年05月22日 (水)

オークどうぶつ病院けやき 副院長の前谷です。

4~5月と大変忙しく、すっかりブログを書けてませんでした。。。

今回は非常に重要なお知らせがありますので、久々にブログを書いたというワケです。

 

ロイヤルカナンの『pHコントロール』という尿路結石用の療法食シリーズがあります。

非常にたくさんの患者さんに処方して食べていただいている製品ですが、このたび名前と製品がマイナーチェンジされます。

新しい名前は、『ユリナリーS/O』というシリーズに変わります。

 

 

Sはストラバイト;Struviteの、Oはシュウ酸カルシウム;Calcium Oxalateという2大結石の名前の頭文字を取ってるようです。

これまでも実は、世界ではこの『ユリナリーS/O』という名前が使われていたのですが、日本だけ『pHコントロール』という名前で売られていたのです。これを今回、世界中で統一するようですね。

 

では、変わったのは名前だけなのかというと、微妙にレシピや成分の変更も行われるということです。現在、新しいシリーズ『ユリナリーS/O』の試供品サンプルをメーカーさんにお願いしておりますので、届き次第皆さんにご提供できると思います。

製品が変わって、ウチの子が食べてくれるかどうか…皆さん心配ですもんね。

 

購入される際に、新しい製品のサンプルをつけてお渡しするため、ただいま準備をしております。。。ご希望があれば、病院の方にお越しいただければ試供品サンプルをお渡ししたいと思います。

試供品を提供できる体制が整いましたら、お知らせページでお知らせいたしますね!

 

非常に良い製品ですので、現在たくさんのワンちゃん・ネコちゃんに食べていただいているだけに、今回の変更で多大なご迷惑をお掛けして申し訳ありません。

実際にウチの子の場合、どのフードにすれば良いのか?などご質問がたくさんあると思います。新製品も登場しましたので、より良い商品をご提案できるケースもありますので、お気軽にお問い合わせください。

新製品のご紹介は、次回のブログでご紹介させていただきますね。

 

5月に入り、元号が「令和」になりましたね。

4/30と5/1の夜だけ、福岡タワーのイルミネーションが「日の丸」になっていたんですが、皆さんご存知でしたか?

洒落た演出をしてくれますね!

 

超音波(エコー)の機械が新しくなりました!

2019年04月13日 (土)

オークどうぶつ病院けやき 副院長の前谷です。

2月末よりオークどうぶつ病院けやきの超音波検査の機械が新しくなりましたのでご紹介したいと思います。

 

日立アロカメディカルの「ARIETTA 60」というモデルです。

新しくなって画質が鮮明になりましたので、非常に助かっております。

 

 

心エコーの画質は、前機種とは比べものにならないくらい良くなりました。

小さな猫ちゃんなどの心臓もよく見えますので、早速大活躍してくれております。

 

 

 

 

腹部エコー検査も、非常に鮮明になりましたので、診断能力が向上すること間違いなしです。

小腸の粘膜の構造や、小さなリンパ節に至るまでしっかりと確認することができるようになりました。

 

 

春のフィラリア予防シーズンとなりました。

血液検査と一緒に、超音波検査なども健康診断としてさせていただくことも可能です。

ご希望の方は担当獣医師までお声かけください。

 

新メンバーをどうぞよろしくお願いします。

2019年04月07日 (日)

オークどうぶつ病院けやき 副院長の前谷です。

 

 

春ですね🌸

あちこちに咲く桜を見ると、また気持ちを新たに頑張ろうという気分になります。

新年度になりましたので、当院にも新しい仲間が加わりました。

 

・獣医師  クーパー 先生

・獣医師  佐藤 先生

・動物看護師  佐志 さん

・けやき受付  中尾 さん

 

スタッフ紹介のページにも、本人のコメントなどを随時更新していきますね。

新体制で頑張っていきますので、皆さまどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

どうぶつの保険について思うこと

2019年03月29日 (金)

オークどうぶつ病院けやき 副院長の前谷です。

今日は『どうぶつの保険』についてのお話をしたいと思います。

長くなっております。興味ある方のみお読みください。

あれ?これ、動物病院のブログ??と思われた方・・・お許しくださいm(_ _)m

 

診察中などに、どうぶつの保険について、さまざまな質問を受けることがあります。

当院としては、どこの各保険会社に対しても公平な立場を取らせていただいてますので、どこかの保険会社と提携もしてるわけでもなければ、どこか特定の保険会社の保険を特別にオススメすることもありません。

しかし、私も日々色々と質問を受ける中で、どんなものがあるのか知っておかねばと思いまして、先日一括資料請求を申し込みました。

 

 

動物の保険会社ってこんなにたくさんの数があるんですね・・・

これだけあると、逆にどこにしたら良いのか悩みますよねぇ。

全部資料をザーッと目を通して読んでみました。

私、ファイナンシャルプランナーの資格も持ってますので、こういうのキライじゃないんです。

その中で、私自身も気になったところなども踏まえて、保険えらびで参考にしていただきたいことを以下に書きますね。

自分自身にあった保障内容を考える上で、ぜひ参考にしていただきたいと思います。

 

 

支払い対象外の疾患について

どうぶつの保険では、例えばワクチンで予防できる病気(ジステンパーやパルボウイルスなど)、先天性の病気、不妊手術(避妊・去勢手術)などはあらかじめ保証対象外になっています。ただ、この保証対象外になる疾患一覧をよく見てみると、保険会社ごとに細かい違いがあるようです。

自分が飼っている動物にどんな病気が多いのかを知っておき、その病気が除外されることがないように気を付けたいものです。

 

 

例えば、上のとある保険会社の事例です。

他の疾患はある程度仕方がないとは思うのですが、「気管虚脱」は後天的な要因も発症に多々関係する病気で、今回リストを眺めててちょっと驚いた部分です。

気管虚脱が多いヨークシャーテリアやポメラニアン、トイプードルなどの犬種では、シニアになって気管虚脱で長引く咳が出だして継続的に治療が必要になったとしても、いざ保険請求をしようと思ったら保険が一切出なかった…ということになりかねないわけです。

 

それと、ワンちゃんのほとんどが発症するという「歯周病」。

治療には全身麻酔が必要で、そのために術前の血液検査やレントゲン、超音波検査などを行い全身麻酔下で手術を行いますので、治療費も高くなるケースも多いです。

歯周病という病気の治療として「歯石除去や抜歯や縫合処置」を行ったとしても、一切保険が出ない会社もあることを知っておきましょう。

 

 

回数制限や一回あたりの限度額

保険会社によっては、「病院にかかる1回あたり、あるいは1日あたり上限は〇〇円まで」といったような金額制限を設けているところもあります。また、「通院治療は累計で〇〇日まで」といった回数制限があるところもあります。

 

 

例えば、調子が悪くて病院にかかって、いざ血液検査やレントゲン・超音波検査など様々な検査を一日で行って、検査料や治療費が25,000円くらいかかったとしても、上の写真のような記載があれば、1日あたり12,000円までしか保険が出ません

 

また、ネコちゃんの慢性腎臓病のように、悪くなって毎日皮下点滴に通うような病気でも、上記のように「通院が年間22日まで」と決まってしまってる場合は、23日目からは完全に実費になってしまいます

 

 

できれば、上の保険会社のように、年間の上限額は決まってるけど、1日あたりとか通算日数とかには制限がないところを選びたいものですね。

 

 

免責金額について

どんな保険にも「免責金額」というものがあります。

免責金額というのは、保険請求をしようというときに、〇〇円までは自己負担ですよ~という金額です。つまり、免責金額を決めたら、その金額以上の費用が掛かった場合にのみ保険請求ができます

 

 

これは一見不利な保険のように感じますが、実は保険料の節約にもなりますので一概に悪い内容とは言えません。

このくらいの金額だったら自分でも払えるよな~」という金額を免責金額にしておくと、保険会社はその分保険金を払う機会が減りますので、保険料がお安くなるわけです。

 

そういった少額の治療費は自分で払えるんだけど、でもいざ大きな治療費が掛かったときだけは保険で備えたいという方には良いのではないでしょうか。(もちろん保険料がその分お安く設定されていれば…ですけど)

 

ただ、これは個人的な意見ですが、ネコちゃんの場合は、3頭に1頭という高い確率で慢性腎臓病となり、点滴治療が必要となります。

ネコちゃんの性質的に、病院で入院させるのはストレスであることから通院で皮下点滴を行うことが多く、費用的に3,000円~5,000円とかが毎日のように掛かるケースも多いです。

ということから考えると、ネコの場合『免責金額がない保険で、かつ日数制限がない、通院まで保障される保険』がベストかなぁと思ったりします。

 

契約条件の変更について

 

この件は実は、どうぶつの保険で私個人がもっとも重要視というか、『実に問題だ!』と思っている部分です。

数年前にこういったケースがあり、ちょっとした問題となりました。

飼っているネコちゃんが肝臓病になり、継続して内服薬を投薬していたら、ある時慢性腎臓病も併発しました。

保険更新のタイミングがやってきた際に突然、保険会社から「肝臓病に対しては今後保険金の支払いを打ち切ります!」と通告された…という話です。

飼い主さんとしては、長年保険料を払って来て、いざ病気になった時に途中で病気の保障が打ち切られるというのは大変驚いたことでしょうね。

 

保険会社としても色んな事情や、「本当にその薬が継続して必要な状態なのか?」というような疑問があったりしたのだろうと推察しますが、保険を払ってきた飼い主さんにとってはすごく裏切られた気分になったことでしょう。

こういった条件変更はぜひなくしていただきたいと、獣医療に携わる人間として強く訴えたいですね。

 

 

保険に入ろうかな~と検討している保険会社があれば、ここだけは、問い合わせをしてでもぜひ確認していただきたい!と思います。

「途中での条件変更はありません。契約条件でずっと保障は続きますよ。」というところを選びたいものですね。

 

 

 

加入できる年齢や保障される年齢、保険料など

 

すごく基本的なことになりますが、人間の医療保険と同様に考えてはいけない部分ですので最後に述べておきます。

まず、各保険会社によって加入できるどうぶつの年齢に違いがあります。自分のどうぶつの年齢によっては加入すらできないこともあるので注意しましょう。

 

人間の医療保険は、加入時の年齢で毎年の保険料がずっと同じ金額であることがほとんどですが、どうぶつの保険は、毎年の更新時に年齢が上がると1年間の保険料も年々上がっていくものがほとんどです。いわゆる「毎年更新型」の保険ですから、保障の内容と年々上がる保険料を常に見て継続するかどうかを検討されてください。

 

それと、人間の医療保険は一生涯保障の終身保険ですが、どうぶつの保険のは多くは、「保障されるのが〇〇歳まで!」と決まっているものが多いです。

長生きすると保険自体が継続できなくなるものも多いですので、その辺りもしっかり見ておくことをオススメします。

 

 

とても難しい内容となってしまいましたが、これから保険を検討しようという方の参考になれば幸いです。。。

どこかオススメの保険会社は?というご質問にはお答えしかねますが、もし外来が落ち着いてるときに保険のパンフレットなど持っていただければ、気になる点などにお答えさせていただきますよ。

うれしいお便り💌

2019年03月14日 (木)

オークどうぶつ病院けやき 副院長の前谷です。

先日、うれしいお便り(メールですが)をいただきました。

 

話はさかのぼって10月頭・・・

お電話で、「猫ちゃんをロサンゼルスに連れて行きたい」という1本の問い合わせから始まりました。

飼い主さんは福津市在住の方で、娘さんが住んでいるLAに飼い猫ちゃんを連れて移り住みたいとのことでした。

 

猫ちゃんを海外に連れていくためには、検疫をクリアするために必要な予防処置を行わなければなりません。

今回LA(カルフォルニア州)に行くのに必要な措置は、

 

1.マイクロチップ

2.1回目の狂犬病予防接種

3.2回目の狂犬病予防接種(前回から30日以上空けて)

4.出国7日以内の健康診断書

 

ロデオちゃんは大きな声でよく鳴く子で、福津市からタクシーで1時間強。。。

病院に到着するまでの間ずっと大声で鳴いてたそうで、到着する頃には飼い主さんもほとほとお疲れで…

 

そんな通院を繰り返し、先日『無事にロサンゼルスに到着しました!』とうれしいご報告をいただきました。

いつも、ちゃんと無事に入国できたか心配しておりますので、こういうのは本当に嬉しいんです♪

 

一緒にいただいたお写真がコチラ!

 

遠いアメリカのロサンゼルスでも、大声で鳴いているロデオちゃんが想像できます。。。

アメリカ人のご友人からは、「Why?? なんで尻尾を切るんだ!?」と言われたそうですよ (^_^;)

尾曲がり猫はアメリカでは珍しいんでしょうね。

 

新しいおウチでは、窓ごしにリスや鳥、ラクーン(アライグマ)を眺めて過ごしてるとのこと。

ロデオちゃん、残りの猫生を楽しく過ごしてくださいね~♪

お便りありがとうございました!

 

 

 

楽天ペイはじめました!

2019年03月08日 (金)

オークどうぶつ病院けやき 副院長の前谷です。

このたびオークどうぶつ病院では『楽天ペイ』によるお支払いが可能となりました。

 

これまでも『PayPay』によるキャッシュレス決済が可能でしたが、また一つ選択肢が増えましたね。

 

 

使い方はPayPayと同様、楽天ペイアプリから病院受付のQRコードを読み取っていただいて、金額を入力して決済画面を見せていただくだけです。

楽天市場でお買い物をされる方は、貯まった楽天スーパーポイントをお支払いに使うこともできますよ。

 

 

 

楽天ペイアプリをお持ちでない方はアプリをダウンロードして楽天IDを入力してクレジットカード情報を入れるとすぐに使えます!

 

 

 

実は、楽天ペイを導入することで以下のような電子マネーでもお支払い可能になりました!

ご使用の際は、電子マネー決済用端末を使用しますので、お会計前に一声お掛けくださいね。

 

 

 

 

楽天ペイとPayPayのQRコードが並んでいますので、お間違えのないようお願いしますね。

ヒルズ療法食が3/1より値上がりします。。。

2019年02月12日 (火)

オークどうぶつ病院けやき 副院長の前谷です。

10月はロイヤルカナン療法食が値上げを行ないましたが、今度はヒルズの療法食が来月の3/1より値上がりすることに決まりました。

これまでヒルズは企業努力で値上げをせずにやってきたそうですが、原材料高騰と物流コスト・人件費高騰の波には逆らえず、ついに値上げが決定したそうです。

 

誠に申し訳ありませんが、院内での価格も3/1より新価格に改定させていただきますのでご了承ください。

早めにまとめて注文しようかなという方がいらっしゃったら、2月中のご注文・ご購入をお願いいたします!

 

 

犬用・メタボリックス1kgは¥2,370→¥2,568(税抜)

 

 

猫用・c/dマルチケア2kgは¥3,890→¥4,248(税抜)

 

 

猫用・k/dツナ 500gはお値段据え置きの¥1,515(税抜)

 

 

 

 

犬猫用・a/d缶 156gが¥390→¥426(税抜)

 

 

 

犬用・k/d(ビーフ&野菜シチュー)缶 156gが¥321→¥326(税抜)

 

 

 

猫用・k/d(ツナ&野菜入りシチュー)缶 82gはお値段据え置きの¥214(税抜)

 

 

犬用・低アレルゲントリーツ180gは¥762→¥831(税抜)

 

 

ほんの一例です。

商品によっては価格が変わらないものもありますし、値上がり率もそれぞれ異なりますので、各フードの料金はお気軽にお問い合わせください。

ご迷惑をお掛けしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

オークけやき・受付の方を募集します!

2019年01月28日 (月)

オークどうぶつ病院けやき 副院長の前谷です。

今回は求人のお知らせをこちらでもさせていただきたいと思います。

 

 

約1年間、土日や水曜日にオークどうぶつ病院けやきの受付で頑張ってくれた上野さんが、3月いっぱいで退職することになりました。

上野さんはとても頑張り屋さんで、動物看護師の専門学校にこの春から通うために、パートで当院を手伝ってくれていました。

当院としてはとても残念なのですが、そこは本人の夢のためです!

頑張って勉強してもらって、2年後には立派な動物看護師になって帰っていただきたいな~なんて思っております。

 

さて、そのような事情ですので、再度オークどうぶつ病院けやきの受付のパート募集したいと思います。

詳しくは求人ページをご覧ください。

 

ご興味を持たれた方は、ぜひお電話や求人フォームにて問い合わせいただければと思います。

たくさんのご応募お待ちしております。

 

→2019年03月 受付募集終了いたしました。