サイトポイントの注射でこんなにフサフサに!

2021年04月03日 (土)

オークどうぶつ病院けやき 前谷です。

4月になりましたね。狂犬病予防も令和3年度分の注射が始まりました。

フィラリア予防も開始しておりますので、お時間ある時にお越しくださいね!

 

さて、以前のブログで、アトピー性皮膚炎のまったく新しい注射薬『サイトポイント』のご紹介をしておりました。

動物で初めて抗体医薬という薬が承認されたのはとてもインパクトのあるニュースでしたが、今回はその注射薬の治療で劇的に皮膚病が改善したワンちゃんをご紹介します。

 

柴犬のこたろうくん、8才の男の子です。

トリミングショップで耳の異常を指摘されたとのことで来院されました。

 

耳はもちろんなんですが、個人的には皮膚の脱毛がとても気になりました…

前足や太ももなど、あちこち自分でむしってしまって毛が薄くなってました。

 

お腹も赤くかゆそうで、ところどころ色素沈着(黒ずみ)が出てました。

 

かゆそうですね〜。

飼い主さんのお話では、しょっちゅうかゆくて自分でかんでいるそうです。

 

こういう場合、まず寄生虫や感染症などの病気を除外します。

そして次に考えるのは、食べ物が原因の「食物アレルギー」ではないか…ということですね。

食物アレルギーについてはコチラの過去ブログをご覧ください。

 

こたろうくんは、かゆみ・病変の発現部位や、過去に食物アレルギー用のフードなどをトライして効果がなかったなどの総合的評価から、ハウスダストなどの環境アレルゲンによる「アトピー性皮膚炎」の可能性が高いと判断しました。

 

アトピー性皮膚炎の治療にはいろんな薬があるわけですが、アポキル錠というアトピー性皮膚炎の薬を飲むと効果があること、そしてこたろうくんは薬を飲むのが大キライなことから、月1回の注射でかゆみを抑えるサイトポイントをご提案しました。

 

「初回」・「1か月後」と2回の注射を行って、3回目の注射でお越しになった際の写真がコチラです↓

治療開始2か月後の写真です!

 

とても毛の薄かった脇腹、ふとももや後ろ足がフサフサに生え揃いました!

飼い主さんのお話だと、初回の注射をしてすぐからほとんどかゆがらなくなったとのことでしたので、すごく効果を実感できたケースでした。

 

 

お腹の方はというと、赤みも引いてますし、黒ずみ(色素沈着)も少しずつ薄くなってきました。

他の薬は使わずに、月1回の注射だけでこれだけ劇的に良くなったんですね〜

毛が生え揃って、柴ちゃんらしいモフモフ感が戻って私も嬉しかったです♪

 

先日、4回目の注射にお越しになった際には、さらに毛量がアップしてお腹の色素沈着もほとんど改善しておりました。

今回は実は、前回の注射から2ヶ月間空いてたのですが、まったくかゆみはなかったそうです。

海外のケースでは、効果が出てくると間隔を空けてもコントロールできるケースがあると報告されてますが、こたろうくんも体重が6kgのワンちゃんですから10kg用の注射で抗体が2ヶ月くらいは持続してくれそうです。

さらに間隔を空けていけると良いですね♪

 

すべてのワンちゃんが適応になるわけではありませんが、気になった方はぜひ一度ご相談くださいね!

治療後の写真です。かゆみから開放されてとても明るい表情のこたろうくんでした♪

猫の甲状腺のお薬『チロブロック錠』が新登場!

2021年03月02日 (火)

オークどうぶつ病院けやき 前谷です。

3月はQRコード決済PayPayで20%還元のキャンペーンを実施中です。(還元額には上限がありますのでご注意を)

オークどうぶつ病院でのお支払いも対象となりますのでどうぞご利用ください。

キャンペーンの詳細はコチラをご覧ください。

 

さて、高齢猫ちゃんに多い「甲状腺機能亢進症」という病気ですが、このたび猫ちゃん専用に開発された「チロブロック」という薬が登場しましたのでご紹介したいと思います。

 

猫ちゃんの甲状腺機能亢進症って何?と思われた方は、当院のアミカちゃんの闘病日記↓(過去ブログ)を読んでみてください。

(タイトルをクリックしていただければ、その記事へジャンプできます。)

「アミカの病気①~甲状腺機能亢進症・前編」→主に病気の症状を説明してます

「アミカの病気②~甲状腺機能亢進症・中編」→甲状腺の触診の方法と内科療法のお話をしてます

「アミカの病気③~甲状腺機能亢進症・後編」→外科手術の話をしてます

 

この薬は、元々人間用の製剤を割って処方していたのですが、とても苦くて飲ませにくく、猫ちゃんと飼い主さんの負担の大きい薬でした。

ですから今回の猫専用に開発された製剤の登場は、処方する私たち病院スタッフ、頑張って毎日投薬している飼い主さん、そして何より苦い薬を頑張って飲んでいる猫ちゃんの3者、みんなにとって嬉しい薬が登場しましたね!

最近出た薬の中でも、個人的には結構嬉しい新商品でした。。。

 

 

そのサイズ感の写真ですが、分かりますでしょうか?

とても小さい錠剤ですし、2種類の投与量サイズがあり、苦みを隠すコーティングがされてます。

割るととても苦いですので、そのまま飲ませましょう。

 

また、猫ちゃん専用に承認を取った薬ということは、安全性などもきちんと評価されてるということですので、そういった意味でも安心なんですね♪

現在投薬中の方は、徐々に切り替えを進めて行きますのでよろしくお願いします。

 

柴犬のポスター

2021年02月26日 (金)

オークどうぶつ病院けやき 前谷です。

最近とても忙しくブログを書く時間が取れませんでしたので、久々の登場です…

 

先日代理店さんが持ってきたポスターを、スタッフが待合室に貼ってくれてました。

 

こちらは同じパンフレットの写真です。けやき待合室の入り口に数部置いてますので、 愛柴犬家でなくてもご興味があればどうぞ。

 

柴犬の斜め45°のステキな写真です!

待合室の掃除をしてる時に、ふと癒されております。

実は子供の頃に柴犬を飼っておりましたが、その子に顔がそっくりなんですね~

 

こちらのポスターとパンフレットを作ったのは、病院でも推奨している『アンチノール』の会社です。

動物病院で最も売れているサプリメントで、過去ブログでもご紹介してますので、良かったらご覧ください!

 

なぜ柴犬に特化して記事を作ってきたのか??

パンフレットの中の文章を読んでみると…なるほど、納得。

柴ちゃんは体が丈夫なので、あまり大きな病気をせず長生きしますよね。

そうなると出てくるのがやはり介護の問題。

 

うちの愛犬も13歳で寝たきりになり、それから1年間以上寝たきりの介護生活になってしまいました。

早いうちからできる栄養的な対策として、アンチノールはとてもオススメできる商品ですよという内容でした。

 

私も当院サイト内で、老犬介護の特集をしております。

変形性関節症などの老化による関節症の問題、あるいは認知症による脳の加齢性変化などに対して、アンチノールに含まれる91種類の良質な脂肪酸はきっと役立つでしょうし、早めから飲んでいくことで衰えていくスピードをゆっくりにできるのではないでしょうか…

私も子供の頃にこんなものがあったらうちの愛犬に与えてあげれば良かったなぁ…と今さら思います。

 

柴犬に限らず、ワンちゃんの老化が気になる…という方、あるいは愛犬に元気に過ごして欲しい!という方はアンチノールをぜひお試しくださいね!猫ちゃんにも大変オススメですよ!

 

病院コードを入力してネットで定期購入が最もお得のようです。

気になる方はお電話いただければ病院コードをお伝えしますので、ご連絡お待ちしております!

※ 病院コードのお電話でのご紹介は、オークどうぶつ病院の患者様に限らせていただきますのでご了承ください。

 

 

『筋トレわんわん』プレゼント中です!

2021年01月17日 (日)

オークどうぶつ病院けやき 前谷です。

ついに福岡県に2度目の緊急事態宣言が出てしまいましたね。。。

オークどうぶつ病院では、以前の緊急事態宣言の時と同様、院内消毒に気を遣い診療を行っております。マスクの着用、なるべく少人数でのご来院、混み合っている際は外や車内で待っていただくなどの対応をお願いすることがあるかもしれません。

どうぞご協力をよろしくお願い致します。

 

コロナで巣ごもり生活の際に話題になったのが、自宅でじっとしていることによる筋肉の衰えや虚弱などです。老化による種々の機能低下をフレイルと呼んだり、また、高齢期における筋肉の減少はサルコペニアと呼ばれます。

最近こういった用語を耳にしたことがあるかもしれませんが、これらは、転んで骨折をしやすくなったり、要介護生活につながる体の良くない変化なのです。

 

実はワンちゃんでも同じことが起こります。ホームページのリニューアルの際に私が新しく書いた記事に、『老犬の筋肉の衰え』のコーナーがあります。ご興味がある方は今一度読んでみてください。

やはりワンちゃんでも年齢とともに衰えていくのが筋力です。筋力低下はまず後ろ足のふらつきから始まり、そこで何も手を打たなかったり、可愛がり過ぎて安静に過ごしてしまうと、どんどん衰えて寝たきりになってしまうのです。

ですから、筋力が低下しないように介護用ハーネスをつけてお散歩をしたり、そのページに記載しているような簡単な筋力トレーニングがオススメです。

 

その際に、筋力トレーニングやりつつも、なるべく効率的に筋肉をつけたい、あるいは筋力低下を防ぎたいということでオススメのサプリメントがあります。

前置きがとても長くなってしまいましたが、それがこの『筋トレわんわん』というおやつタイプのサプリメントです。

ネーミングからして、うちの子を筋肉ムキムキな犬にしたい!というイメージを抱かれるかもしれませんが、そうではなく、老犬の毎日の筋力トレーニングのご褒美として与えてもらうのにオススメできる製品です。

プレゼントキャンペーン実施中!!

 

主成分は、筋肉維持に必要なロイシンというアミノ酸から体内で作られる物質「HMB」という成分です。

これを補給することで、筋肉を作る手助けと筋肉が衰えるのを防ぐ効果があることがヒトの研究で証明されています。

 

また、その他の成分として、以下のような成分も配合されていますし、鹿肉やホワイトソルガムという穀物が原料で出来ていますので、アレルギーを持っているワンちゃんでも安心して与えることができるおやつです。

 

もしご興味を持たれた方は、オークどうぶつ病院けやき・スタッフか前谷までお声かけください。

賞味期限が短い製品を少し頂きましたので…

ご希望の方には、製品を1袋プレゼントします!

 

このブログを読んで試してみたい!と思われた方は、早い者勝ちですのでぜひお声かけくださいね!

 

5年ぶりの大寒波襲来☃

2021年01月08日 (金)

オークどうぶつ病院けやき 前谷です。

昨日から福岡市上空にも強い寒気が入り込んでおり、今朝は福岡市内平地でも久々の積雪&路面凍結となっていますね。

5年前の寒波の際も、水道管が凍ったり病院前の道路も真っ白になって大変だったのを思い出します。。。

まだ数日はさらなる降雪の予報も出ております。

路面凍結や積雪で、病院近辺の歩道なども大変滑りやすいところがあります。

交通機関の運休や遅延などもあるかと思います。

皆さま、くれぐれもお気をつけてご来院くださいね。

 

今朝のオークどうぶつ病院前。O院長撮影

本日より診療開始です💉

2021年01月04日 (月)

明けましておめでとうございます。

オークどうぶつ病院けやき 前谷です。

私たちオークどうぶつ病院は、本日 1/4より通常診療を開始いたします。

動物たちと皆さまの健やかな暮らしを後押しできるよう今年も頑張りますので、どうぞよろしくお願い致します。

 

さて皆さん、お正月はどう過ごされましたか?

コロナ感染者が急増しており、例年とは違ったお正月を過ごされたのではないかと思います。

私も今年は帰省は控えて家で静かに過ごしました。

例年、ペットホテルの動物たちで大変にぎわう病院内も、今年はキャンセルが相次ぎましたので、ホテルの子たちも少なく静かでしたね。

 

お正月も自宅で過ごしましたのでこれといって何もなかったのですが、初詣には行きましたよ。

元旦に近所の小さな神社に、そして昨日はなんだかんだで病院にちょこちょこ出入りしてましたので、終わって夜、人の少ない時間帯にお隣の護国神社にもお参りしてきました。

 

さて、護国神社と言えば例のアレを探しましょう。。。

どこにあるのかなぁ…と歩きまわりましたが見つけましたよ!

 

さて、どこにあるでしょうか??

初詣に行かれた際には見つけてみてくださいね〜!

「低リン低ナトリウム」の猫用ちゅ~るが新発売!

2020年11月24日 (火)

オークどうぶつ病院けやき 前谷です。

猫ちゃんに大人気のいなばの「ちゅ~る」

「ちゅ〜る」という単語は、猫ちゃんが自分の名前の次に覚えている日本語といっても過言ではないのでしょうか…

その病院専用シリーズとして「エネルギーちゅ~る」というシリーズがあるのをご存知でしょうか?

左下の「低リン低ナトリウム」(まぐろ味)が新発売です!

 

新製品として先日、『低リン低ナトリウム』のちゅ~る(まぐろ味)が登場しましたよ!

低リン低ナトリウムというネーミングではなかなかピンと来ないようで。。。

普通のまぐろ味と何が違うんだろう??と思いますよね。

スタッフも「これは何?」と首を傾げていました。

簡単に言うと、腎臓病の猫ちゃんやシニア猫ちゃん用のちょっと罪悪感のないちゅ~るですね♪

 

メーカーの公表値では、普通のエネルギーちゅ~る(まぐろ味)と比べて、リンは約50%減、ナトリウム(塩分)は約65%減となっておりますので、少し安心して高齢猫ちゃんにも与えられますね~

 

うちの子は腎臓病だから、ちゅ~るはあげられないなぁ…塩分が気になるなぁ…という声はよくお聞きします。

もちろんこの製品も完全に腎臓病用に配慮した製品ではないですが、食欲が落ちてるけどちゅ~るは食べるんだよなぁというケースってありますよね。

そんな時にぜひ食欲アップの起爆剤として使ってみてください!

 

「でもナトリウム(塩分)も控えめっていうことは美味しくないんじゃないの!?」という声が。。。

そこでうちの腎臓病4にゃん🐾衆の出番ですよね。

 

現在、病院専用シリーズとして発売している3種類の食べ比べをしてもらいました。

結果は、動画の方でご覧ください!

 

いかがだったでしょうか?

新しい「低リン低ナトリウム」のエネルギーちゅ~る(まぐろ味)はヘルシーなのにかなり美味しいようですね~

通常のちゅ~るよりも水分が多いのか、サラッとしているので食べやすそう♪

正真正銘、一発勝負で撮影した結果なんですよ。

以前ブログでご紹介した『アミンアバスト』を与えるのにまさに最適ですね!

受付のところに置いてますので、ぜひお試しくださいね!

口の中の珍しい病気「歯原性のう胞」へのレーザーの応用

2020年11月20日 (金)

オークどうぶつ病院けやき 前谷です。

前回のブログでは、口の中のガンに対してレーザー手術器を使用したケースレポートをご紹介させていただきましたね。

早速ブログを見て来られて、治療を開始したワンちゃんもおりますが、あくまで根本治療ではなく少しでもQOLを改善したいという思いで行っている治療であることを再度お伝えしておきます。

今回は、同じく口の中にレーザー手術器を使用した珍しい病気の治療編をお送りします。

 

先日偶然に口の中にしこりを見つけたチワワの大吉ちゃんです。

いつも何をするにも嫌がったり怒ったりせず、目が合うと必ずしっぽを振ってくれる明るいワンちゃんです!

上の前歯の位置にやや黒っぽく見えるしこりがありました。

写真は麻酔下にてフラッシュ撮影しておりますので明るく見えますが、実際は黒ずんだしこりのように見えました。

 

麻酔をかけて精査したところ、透き通って見えますので液体が貯まっているのかなと細い針を指すと透明な液体が抜けてぺちゃんこになりました。

 

液体がたまっているということは「のう胞」といって袋の中に水がたまる構造の病変のようです。

そのままにしておくとまた水がたまって膨らんできますので、一部外側ののう胞壁を切り取りました。

 

さて、どう治療しましょうかね。。。

おそらく内側には水分を分泌する細胞があり、表面の穴がそのままふさがるとまた同じように水ぶくれが再発しそうです。

そこで、内側を裏打ちしている内膜をレーザーで蒸散・凝固してみました。

うまく行けば分泌細胞が死んで水分の分泌が止まり、組織が再生すればきれいに治るかなーと考えました。

中は大きな空洞となっており、その中にレーザー器具を入れてあちこちくまなくレーザー凝固しました。

 

ちょっと痛々しい写真ですよね。

術後はしばらく口元を触るとちょっと怒ってましたが、ご飯はしっかり食べて元気に過ごせましたよ。

3週間後に再診に来ていただいた時にはいつもの優しい大吉ちゃんに戻って、口の中もあんぐりとじっと観察させてくれるようになりましたね。

その時の写真がコチラです↓

 

とてもきれいに治りました。

念のため悪いものじゃないかどうか調べるため、切り取った外側の膜を病理検査に送ってました。

悪いものじゃなくて一安心♪ きれいに治りましたのでこれで治療終了です!

 

歯根膜などから発生する歯原性のう胞は、人ではたまにあるケースですが、犬では非常にまれな病気です。

治療としては、のう胞を袋ごと摘出するのがセオリーなわけですが、後々調べてみると、過去には今回の治療と同様にレーザー蒸散した報告もあるようですね。

何年やってても見たことないような病気や症状は来るもので。。。本当に毎日が勉強ですねぇ…

 

口の中のガン(口腔内腫瘍)へのレーザー治療

2020年11月12日 (木)

オークどうぶつ病院けやき 前谷です。

今回のブログは、ワンちゃんの口の中にできる悪性腫瘍(ガン)に対して、レーザー手術器を使用したお話をしたいと思います。

 

口の中にできるガンは比較的多く、いずれも局所浸潤(その場で奥に奥に広がっていく性格)が強いです。

最も悪い性格の悪性黒色腫(メラノーマ)は肺などに遠隔転移をすることもありますが、扁平上皮癌や線維肉腫といったタイプの腫瘍は、転移をしにくい代わりにジワジワと口の奥の深部に広がっていきます。

こういった口の中のガンに共通するのは、最終的には口の中の痛みや出血がひどくなり、お腹は空くのにご飯が食べれなくてどんどん衰弱していく…というとても残酷な病気なのです。

 

古くから現在に至るまで、口の中のガンに対しては「①顎の骨ごと大きく切除する」+「②術後に放射線治療を行う」or「③術後に抗がん剤を投与する」というのがセオリーです。

しかし、高齢なので大きな侵襲を伴う手術や毎回麻酔をかける放射線治療が現実的に難しい場合、あるいは体力的に術後のダメージが心配で…と飼い主さんが積極的な手術や放射線治療を希望されない場合がとても多いと感じます。

 

口の中にしこりができた場合は、まずどんなタイプの腫瘍なのかを調べるために、一部切り取って病理検査に出す必要性があります。

その際に私は、口の中にも以前のブログでご紹介したイボ取りと同様の蒸散・凝固処置を行っています。

(口の中はイボ取りとは違って全身麻酔が必要となりますが。。。)

 

すぐにまた大きく増殖してしまう場合も多いのですが、不思議とその後再発しないケースなんかもあったりするので、レーザー蒸散をすることの一定のメリットは感じております。

 

こんな子もいました。

口の中に『悪性黒色腫(メラノーマ)』ができたワンちゃんです。

左の上顎、犬歯〜奥歯にかけて黒いしこりで覆われています。

 

組織を取って病理検査に出して、良性か悪性かを調べます。

そのために全身麻酔をかけて切除を行い、その切った歯茎の部分にレーザーで蒸散・凝固処置を丁寧に行いました。

処置後の写真です。腫瘍があった場所が広範囲に炭化しています(焦げたようになっています)。

腫瘍を摘出後、残った粘膜を丁寧にレーザー凝固しました。 先程の写真では見えなかった犬歯や前歯、奥歯が見えるようになっています。

 

ちょっと痛々しく見えるかもしれませんが、処置後のワンちゃんは意外にも痛みはさほどでもなく、スムーズに食事を摂れることが多いです。そこは、レーザーによる鎮痛作用のお陰なのかもしれません。

 

その処置から7ヶ月経過後の、同じワンちゃんの口の中の写真がコチラです。

ホントかな?と思うかもしれませんが、正真正銘同じワンちゃんの処置後7ヶ月後の写真です。

 

ウソのようにどこにも腫瘍らしきものが見当たりません。。。

この子は、処置後に抗がん剤やその他の薬やサプリなども一切処方してないのに!です。

本当に悪性腫瘍なの??と疑われそうですから、病理検査の結果も載せておきます。

 

たまにこういったケースがあるからレーザーは良いなと思います。

もちろんメラノーマという腫瘍は、ものすごく増殖が早いものが多く、見つかった時点ですごく大きくなってしまっているような場合もあります。

そういった場合は、いくらレーザーで処置したからといってもすぐに再発してあっという間に増大してしまうことが多いのも事実です。

メラノーマにはすごく大人しいタイプのものも混ざってるのかな…という印象を抱くことがありますので、たまたまそういったタイプの初期病変であればこのように上手くいくのかもしれません。。。

もしかしたら、ガン細胞の親分である「がん幹細胞」にダメージを与えられたのかな?

あるいは、ガン細胞を壊すことにより、周りの免疫細胞にこんなやつがいるぞ!とお知らせをして、やっつけろ!とガン免疫細胞を活性化することが出来たのか…

うまくいった子の体内でどういったことが起きたのかは分かりませんが、たまにこういうケースもあるんです。

 

他の口の中の腫瘍の場合でも、大きく喉に増殖して気道を塞いでしまい、息苦しさを感じていたワンちゃんにも何度かレーザーで切除後に蒸散・凝固処置をしたケースがあるのですが、数回処置を行った後に大きくなるスピードが落ち、しばらくいい状態をキープできた子なんかもいました。

 

積極的に完治を目指すことが叶わないとなっても、本人のQOLを少しでも改善できるように役立ってくれると良いなと日々色々と考えながら治療を行っております。

今日のブログは長く難しくなってしまいましたが、気になった方は診察時にでもお尋ねくださいね!

 

秋ですね🍁

2020年11月08日 (日)

オークどうぶつ病院けやき 前谷です。

今年は豪雨や台風で夏がとても短かった印象ですが、最近は朝晩もかなり冷え込んできましたね。

こういう寒い季節への変わり目は、動物にとっても下痢などの消化器疾患や、頻尿・血尿などの尿路疾患、椎間板ヘルニアなどの病気が多くなる時期です。

普段動物たちが生活している環境も、寒くないかどうか一度見直してあげてくださいね!

 

さて、秋が深まるにつれて、お隣の福岡城址・舞鶴公園などでもそろそろ紅葉が始まる時期ですね。

私は先日のお休みで、秋を先取りすべく大分県の方にGO TOして来ました。

 

九州で一番早く紅葉が始まる場所をご存じですか?

正解は大分県のくじゅう連山の山頂付近です。

くじゅう連山の大船山の山頂にある御池や、くじゅうのシンボル三俣山の紅葉は本当にすごいんです!

今年も登りたいな~という気持ちを抑えつつ、家族旅行なので登山口の「牧ノ戸峠」を少しだけ散策♪ここのソフトクリームが美味しいんですよ~。 ドライブの際はぜひ立ち寄ってください!

登山口付近でも少し色づいてましたよ。

 

くじゅうから湯布院の方に走りまして…湯布院から別府方面に抜けるやまなみハイウェイのドライブが気持ちいいんですよ〜

途中の狭霧台という展望所から荘厳な由布岳を見上げます。。。

このルートのドライブは最高に気持ち良い!

 

別府で1泊して、翌日は今度は鶴見岳にも(^_^;

昨年の年末は霧氷見たさに-9℃の中を山頂まで行きましたが、今回は木々の色づき具合を観察です!

今回もインチキしてロープウェイで登ります。

 

山上駅に着いたら、まぁまぁ色づいてそうですが、気温は5℃ですからもう寒い・・・

ここから10分歩いて頂上を目指しますよ!

 

山頂までは歩いて10分。子どもたちもひょいひょいと登ります。

山頂付近からは、先程の由布岳がお隣に見えますよ。

 

天気にも恵まれてとても気持ちの良い旅となりました。

今回はただの「大分県の大好きなスポット」のご紹介となっちゃいましたね…(^_^;

 

くじゅう自然動物園でずーっとついてきた子ヤギさん

見てんじゃねーよ…