フィラリア検査陽性反応!?

2019年04月28日 (日)

こんにちは☀
動物看護師の深町です(=´∇`=)

GWも両院ともに通常通り診察を行っています☆

フィラリアの検査をして予防薬を飲み始める方が増えてきました!
検査は診察時間内であればいつでも行うことができます。

\僕たちも検査したよー!/

\結果は陰性だったから今年のお薬スタートしたの!/

フィラリア検査中のぐりちゃんとぐらちゃん🐶
大人しく良く頑張りました💮

フィラリアの検査で今回、陽性反応がみられたわんちゃんがいました。


上の写真のように陰性の場合はこの検査キットでは線が1本なのですが…


2本線がでてる!?

この後精密検査を行います。
陽性反応は年に1回見るか見ないかぐらいです。

この陽性反応に気付かず、お家に去年のお薬が残っているからと検査をせずに飲ませてしまうと血管内にいるフィラリアの子虫が大量に死んでしまい血管を詰まらせ、呼吸困難などを引き起こす可能性もあります。
暖かい期間が長くなり、蚊が活動する期間も長くなってきています。

フィラリア開始の検査をして、月に1回の予防を忘れずしっかり行いましょう(´∀`)ノ

超音波(エコー)の機械が新しくなりました!

2019年04月13日 (土)

オークどうぶつ病院けやき 副院長の前谷です。

2月末よりオークどうぶつ病院けやきの超音波検査の機械が新しくなりましたのでご紹介したいと思います。

 

日立アロカメディカルの「ARIETTA 60」というモデルです。

新しくなって画質が鮮明になりましたので、非常に助かっております。

 

 

心エコーの画質は、前機種とは比べものにならないくらい良くなりました。

小さな猫ちゃんなどの心臓もよく見えますので、早速大活躍してくれております。

 

 

 

 

腹部エコー検査も、非常に鮮明になりましたので、診断能力が向上すること間違いなしです。

小腸の粘膜の構造や、小さなリンパ節に至るまでしっかりと確認することができるようになりました。

 

 

春のフィラリア予防シーズンとなりました。

血液検査と一緒に、超音波検査なども健康診断としてさせていただくことも可能です。

ご希望の方は担当獣医師までお声かけください。

 

フィラリア予防START!!

2019年03月26日 (火)

こんにちは(^▽^)/
動物看護師の深町です🐩

だんだん暖かくなってきましたね!
桜も徐々に咲き始めていますね🌸

\ポカポカで眠たぁい☀/

さてさて、今年も徐々にフィラリア(蚊から媒介される寄生虫)の検査が始まっています(*’▽’)

フィラリア予防のためのお薬を処方する前に、病院での血液検査が必要になります。
※生後6 ヶ月未満の仔犬は、フィラリアに感染している確率が限りなく低いため、フィラリア検査をせずに予防薬をお渡ししております。

もっと詳しく知りたい方は下のリンクから(^^♪
🌸イヌネコフェレット🌸

このような予防開始のハガキも順次送らせていただいてます😁

今年もしっかり予防して元気に過ごしましょう☆

\\たくさん遊ぶぞ~♪//

レーザーメスによる無麻酔のイボ切除

2019年01月07日 (月)

明けましておめでとうございます。

オークどうぶつ病院けやき 副院長の前谷です。

お正月は皆さまどのようにお過ごしになりましたか?

 

私はというと、毎年親戚周りであちこち忙しいのですが、3が日はその合間を縫って駅伝のテレビ応援をしてましたよ。

元旦のニューイヤー駅伝は、福岡国際マラソンで優勝した服部勇馬選手が7人抜きの区間賞の快走を見せてくれましたね。

先日病院の前で応援してから、今回も好調を維持してくれてましたので、このまま東京五輪代表まで駆け上がって欲しいですね!

 

 

年明け一発目となりますブログは、新導入のレーザー治療器の話にしましょう。

先日、レーザーによるイボ取りの様子は動画でお伝えしましたが、今回はレーザーメスを使ってイボを切除したケースのご紹介です。

 

今回のワンちゃんはフレンチブルドッグのフランちゃん。

昨年より体からぶら下がっていたイボが気になります。。。

 

 

どこにあるか分かりますか??

もうすこしズームインしてみましょう。

 

 

右ひじの下に細い茎でプラーンとぶら下がっているので、メスタイプのチゼルプローブという先端を使いました。

 

矢じりの形をしたチゼルプローブは「切る」のに優れた先端です

 

引っ張ってその根っこをスパッと切ります。

一瞬です。2~3秒で終了しました。

痛がるようなら局所麻酔を使おうと思いましたが、フランちゃんは全く気付いた様子もなく、切除後もまったくケロッといつも通りの様子で。。。

 

レーザーの良いところは、細い血管であればほとんど出血なく切除できることです。

それに高い温度で組織を蒸発(蒸散)させますので、術後の痛みや腫れが少ないというメリットも。

出血もなく痛がる様子もなく一瞬で切除が終わりました。

手術後の傷はこんな感じに・・・

 

 

穴が開いたようになってますが、術後も本人がなめたり気にしたりすることは一切ありませんでした。

この傷も術後1週間から10日程で、カサブタが取れてきれいに治りますよ。

 

摘出したイボは病理検査に出しましたが、「皮膚垂」という良性の病変でした。

全身麻酔もしてませんので、フランちゃんはすぐに元気に帰っていつも通り夕食を食べることができます。

 

レーザーメスによる無麻酔or局所麻酔でのイボ取りは、こんな応用の仕方も可能です。

気になるイボを見つけたら、一度担当獣医師にご相談ください。

 

しょうゆ差しが、猫の命を救う?!

2018年12月15日 (土)

★病院からの年末年始のおしらせです★

①診療時間の変更
明日12月16日は両院ともに17:30診療受付終了です。
ご迷惑をおかけしますがよろしくお願い致します。

②年末年始のおしらせ
年末年始の12月30日(日)~1月3日(木)休診日となります。
また、フード、薬等を注文している業者さんも休業になります。
フード、お薬等のご注文はお早めにお願い致します。


こんにちは☃
動物看護師の深町です★

\も~、い~くつ寝ると~♪/

先日、患者さんからスタッフにふりかけをいただきました!
毎日お弁当なのですごくありがたいです( *´艸`)

綺麗な入れ物で使うのがもったいないですが大切に使わせていただきます!
いつもお心遣いありがとうございます♡

今回のタイトル、どういうこと?と思われましたか?
実は院内でこのような取り組みをしております(^◇^)

どこにでもあるような小さなしょうゆ差し。
その使い方で、ネコちゃんの一生が変わるかもしれません。

病気にかかるネコちゃんの内、
約50%が腎臓病をはじめとした泌尿器系の疾患だと言われています。
症状が出る前に発見する鍵は、定期的な尿検査。
必要なのは、しょうゆ差しに入る程度のおしっこなのです。

大切なネコちゃんのための簡単な習慣。いますぐ始めませんか。

猫の腎臓病は猫全体で10%、高齢猫に絞ると33%の確率で発症します。
また、慢性腎臓病による死亡率は毎年約40万頭といわれています。

これらを早期発見するために尿検査をしてみませんか?
このしょうゆ差しを使用すると病院にネコちゃんを連れてこれなくても簡易検査が可能です!
検査結果次第ではさらに詳しく検査する必要がある場合があります。
その際はネコちゃんも連れてきていただくことになります。

~使い方~


①A~Dのいずれかの方法でおしっこをさせます
Aシステムトイレの底のシートを外し、トレイにおしっこを溜める
Bトイレにラップを敷く
C猫砂を少なくする
Dおたま等で受け取る
※採尿に用いるものは出来るだけ清潔な状態にしておいてください


②排尿から3時間以内に採尿キットでおしっこを取る
必ず新品のものを使用してください。


③病院に持っていく
採尿後なるべく早くお持ち下さい。
採尿後6時間以内に持ってこれない場合は冷蔵庫に保管しできるだけ早くお持ちください。

このような入れ物の中にしょうゆ差しと説明のリーフレットが入っています!
もちろんワンちゃんの尿検査にも使用できます^^

しょうゆ差しで出来るなんて素敵なアイディアですよね!!
ちょっとした工夫で病気の早期発見につながります。
一度試してみてはいかがですか?

レーザー治療によるイボ取り

2018年11月27日 (火)

オークどうぶつ病院けやき 副院長の前谷です。

今回は新しく導入したレーザー治療器によってできる治療のご紹介です。

 

以前にブログでレーザー治療器のことはご紹介しておりましたが、この度ついに!

オークどうぶつ病院けやきに念願の最新・レーザー治療器が導入されましたよ!

 

レーザー治療器

 

導入されたのは飛鳥メディカルの発売したばかりの最新機種『D-Lase V-20』という機種です。

コンピュータが内蔵されており、今後バージョンアップで色々と機能が追加されていく拡張性が魅力です。

この度、当院で導入されたのは、なんと!「九州1号機」とのこと!!!

すごいですね~

 

 

1台で何役も!!

 

レーザーの発明は、20世紀最大の発明とも言われていますが、産業面においても医療分野でもたくさんの場面で活躍の場所を広げてきました。

そんな最新のレーザー治療器が当院にも導入されましたので、期待せずにはいられませんね。

この1台で本当に様々なことができますので、今後、治療面での強力な武器(オプション)になってくれることでしょう。

どんなことができるのかは、以前ブログでご紹介させていただきましたが、患者さんへのご紹介用に配っておりますパンフレットを載せておきますね。

 

すでに様々な治療を行っておりますが、その中の1つである『レーザーによるイボ取り(イボの蒸散処置)』をご紹介しますね。

動物も高齢になると、体のあちこちにイボができちゃう子がいます。

小さなイボは本人も気にしないのですが、時に自分で引っ掻いて出血してしまったり、その刺激でまた大きくなったりします。

僕ら獣医師としては、悪性ではないし命にかかわるものではありませんので・・・高齢のワンちゃんに全身麻酔をかけてまで摘出するのも気が引けますし・・・経過観察を・・・

となりがちなのですが、飼い主さんとしては結構お悩みの声を頂戴することが多いんですよね。

 

そんなときに、レーザーがあれば無麻酔でイボを取ることができるんです!!!

正確には、イボを取るというよりは「イボを蒸発させる」という表現が適当でしょうか。

 

百聞は一見にしかず!

うちのグラちゃんのイボを取った動画を載せましたのでご覧ください。

 

このように、ほとんどの場合無麻酔で小さなイボであれば1回の治療で終わります。

最近、1cmを超えるような大きなイボに対しても、週1で何回かに分けて少しずつレーザーで小さくする蒸散処置を行っています。

※一度にしつこく行うと、熱傷(ヤケド)が出る可能性がありますし、動物も集中力が切れてしまいますので、少しずつ高さを削っていくやり方で行っています。

 

大きくてたびたび出血してしまい、おうちが血だらけで飼い主さんも大変お困りだったワンちゃんたちも、無麻酔での3~4回の処置できれいに治りました。

飼い主さんに大変喜んでいただき、こちらも嬉しく思います。

 

動画を見てご興味をもたれた方は、ぜひ一度、お気軽に獣医師にご相談ください!

 

 

新しい治療オプションのために

2018年08月02日 (木)

オークどうぶつ病院けやき 副院長の前谷です。

7月はシフト変更が多くてご迷惑をお掛けしました。。。

 

そんな7月半ば、シフトを代わってもらいピューッと行って来ました。

 

新しい治療オプションのための知識を取り入れるため、勉強会に参加してきましたよ。

なんの勉強をしてきたかと言うと、「レーザー治療」についての研究会に参加させていただきました。

 

レーザー治療が役に立ちそうなこんな時

1.レーザー治療器として

・椎間板ヘルニアで腰が痛いので、レーザー治療で痛みを和らげる(お薬に加えて治療のオプションに)

・猫ちゃんの口内炎の痛みを和らげるためにレーザー照射

・術後の傷の治りを促進するためにレーザー照射

・皮膚炎がひどいのでレーザー照射 etc..

 

2.腫瘍の治療のオプションとして

・体のあちこちにイボができたので、レーザーで蒸散(イボを一瞬で焼くので多くは無麻酔or局所麻酔で可能)

・心臓が悪いなど、全身麻酔に耐えられない犬の体表や口の中の腫瘍を、局所麻酔下でレーザーで切除する

・通常な治療が難しい悪性腫瘍に対してのオプションとして

→レーザーをあてて温熱療法(温めることで腫瘍細胞を不活化)やレーザー照射により腫瘍周辺に作られる熱ショックプロテインや過酸化水素などによる細胞傷害性物質の力で、腫瘍をそれ以上大きくさせない、あるいは少しずつ小さくする

 

・ICG-Lipoという特殊な製剤を血管に投与して腫瘍内に行き届かせ、そこにレーザー照射を行うことで、レーザーによる腫瘍縮小効果と、ICG-Lipoの中に入ったごく少量の抗がん剤を作用させる画期的で先進的な治療法

→興味を持たれた方はこちら(鳥取大学の岡本先生のICG-Lipoに関する特集記事)

 

3.手術室でのレーザーメスとして

・レーザーメスとして、手術の際に出血がほとんどない切開が可能に

・血管シーリング(血管をはさんで熱で血管をシールして出血なく切断する方法)→縫合糸を使わず素早く安全な手術が可能になります

 

4.歯周病治療として

・歯石をきれいにしたあとの、歯周ポケット内の細菌や不良組織をきれいにすることで、歯周ポケットが治ってピタッと密着する

 

 

 

思いつくところをざっと書いてみましたが、まだまだ細かいところを含めるとたくさんありますので、実にたくさんの使いみちがあるわけですね。

 

以前より、ヘルニアで腰を痛がるダックスちゃんや、乳がんが大きくなって血がポタポタ出るけど、高齢で大きな手術はできないおばあちゃんワンちゃんなどをみるたびに、もう少し何かできることがないものか・・・と日々葛藤しておりました。

 

レーザー治療は、決してメインの治療にはなり得ませんが、プラスαのオプションとして、あるいは通常の治療が難しいような患者さんの生活の質を保つために、使い方次第ではとても有益なオプションになると考えています。

 

だいぶ持ち上げましたが、導入は未定です。。。

まだまだ勉強不足ですので、色々と情報入手してもっと勉強して、近い将来こういった治療をやって行けたらなぁと思っています。

 

 

セミナー終了後、終電の新幹線で福岡に帰ります・・・

 

 

これでもか!というTHE・名古屋な駅弁を食べながら名古屋を後にします

 

3時間半の新幹線は長いですね~。でもビール飲んでグータラしてませんよ

THE・名古屋弁当食べた後は、セミナーの復習しながら帰りましたとさ。。。

 

新しい検査が院内測定できるようになりました~CRP(C反応性タンパク)

2018年06月15日 (金)

オークどうぶつ病院けやき 副院長の前谷です。

先日、新しい検査機器『カタリスト One』導入のお話をさせていただきましたね。

 

今後測れるようになるだろう検査ということで簡単に触れておりましたが、ついに6月頭より『CRP(C反応性タンパク)』という検査項目が測定できるようになりました!

 

 

どんな検査なの?

CRP(C反応性タンパク)とは、体の中に炎症反応が起こった場合に急速に体の中で作られるタンパク質です。

CRPが上がる原因としては、大きく分けて以下の3つの病態が考えられます。

 

1.炎症反応:肺炎や子宮蓄膿症などの感染症や急性膵炎や腸炎などの炎症性疾患、歯周病でも上がることがあります。

2.腫瘍:リンパ腫や悪性ガンなどの腫瘍でも上がります。

3.疫介在性疾患:多発性関節炎などの自己免疫が原因の炎症でも上がります。

 

具合いが悪いワンちゃんで発熱がありCRPが高い場合、上記3つの可能性を考えて次のステップの検査へと進みます。

 

どんな時に役に立つの?

CRPが最も役に立つのは、病気の鑑別(かんべつ)といって、「どういった病気が考えられるか?」を絞っていくときの参考になることです。

 

例えば、中年齢のミニチュア・ダックスの子が来院したとします。

どこかを痛がったり少しびっこを引いている様子です。

 

まずは、ダックスで有名な「椎間板ヘルニア」を考えます。

少し微熱があるようです・・・となると、まれな病気ですが、「免疫介在性多発性関節炎」という、あちこちの関節で炎症が起きて、足のびっこだけではなく、発熱や食欲低下などの全身症状を起こす難病の可能性も出てきます。

どちらもダックスには非常に多い病気です。

 

痛みがある時は、犬の性格によっては痛い場所を教えてくれません。。。

痛いところを触ってもひたすらガマンする子もいますし、関係ない場所でもどこでも触るとキャンキャン鳴いてしまう子もいるわけですね。

 

そこで役に立つのがCRPです。

多発性関節炎では、ほとんどの犬がCRPが顕著に上がります。

一方で、椎間板ヘルニアの犬は、CRPが上がることは少ないので、おおまかにそのどちらの可能性が高いかを推測することができます。

 

それはほんの一例で、他にも様々な病気を疑うヒントになりますし、何となく病気自体の重症度を知ることもできるのですね。

 

治療経過のモニターにも

 

CRPが大いに役立つもう一つの場面は、治療経過がうまく行っているかどうかの判定にも使えるということです。

例えば、炎症反応を引き起こす病気になって治療をしているとします。

1週間治療をして途中でCRPを測ってみます。治療前より下がっていれば今後の見通しは明るくなります。

一方で、治療をしても数値が下がらなかったり、むしろ上がっていく場合は、その治療を今一度見直すきっかけとなります。

 

 

 

とても専門的なお話になってしまいました(反省)

要は、病気の診断や治療判定に使えるすごく良い検査が、院内で迅速に測定できるようになりましたので、診断レベルアップにつながります。

よく外注検査に出していたので、院内ですぐにその結果が分かるようになったことが本当に喜ばしいです。

 

 

※注意!この検査はワンちゃんだけの検査になります!

猫ちゃんでは、炎症反応が起こった際にもCRPが上がらないことから、ヒトや犬と同じようにCRPを利用することができません。

同じ生き物なのに不思議ですね。。。

糖尿病と血糖値マーカー「フルクトサミン」

2018年05月04日 (金)

オークどうぶつ病院けやきの副院長の前谷です。

先日、新しい機器IDEXX カタリストOneのお話をしました。

それにより新しく測定できるようになった糖尿病のマーカーのお話です。

 

犬猫の糖尿病とは

 

犬や猫も糖尿病になります。

糖尿病というのは、膵臓のβ細胞から分泌されるインスリンが分泌されない、あるいはなんらかの影響でうまく体の中で働いてくれないことで起こります。

 

糖尿病の詳しいお話は省略しますが、糖尿病になった患者さんの治療は、ほとんどの場合

「ご家庭でインスリンの注射を打っていただくこと」

が必要となります。

 

インスリンの注射を行う 猫

 

インスリンを飼い犬や猫に注射をすることには皆さん抵抗がありますよね。

皆さん最初は尻込みしながら恐る恐るやるのですが、少しすると慣れてきて、とても上手に注射をするようになるんですよね。そのうち、僕らもかなわないくらいに上手になります。

わが子のために、まさに母(父)は強し!・・・ですね。

 

糖尿病の治療の経過観察

 

糖尿病の犬猫は、「朝ごはん食べてインスリン打つ→晩御飯食べてインスリン打つ」という毎日になります。

投与するインスリン量が少なければ糖尿病が管理できませんし、多すぎれば怖い『低血糖』症状が起きる危険性がありますから、投与量が適切かどうか定期的に調べる必要性があります。

 

血糖値の測定は、採血した瞬間の値しか見れません。

一日を通してどのくらいの血糖値になっているかを推測するためには、例えば朝から夕方までお預かりして、3時間おきに採血して血糖値を追っていく方法をとることもありますが、病院にずっといないといけないのはストレスですよね。

また、ネコちゃんは採血時に「ギャーっ」と興奮してしまうと血糖値が上がってしまいますから、必ずしも正確な血糖値が測れるわけでもないんですよね。

 

そこで登場したのが、血糖値マーカーです。

血糖値マーカーというのは、体の中のたんぱく質などの物質に糖が結合したものを測定することで、採血時からさかのぼって2~3週間の間で、血糖値がどう推移していたかの平均値を取る検査です。

 

ヒトでは、血液中のヘモグロビンに結合したHbA1C(ヘモグロビンエーワンシー)という項目を測定しますが、動物では血液中のたんぱく質に糖が結合した「糖化アルブミン」や「フルクトサミン」という物質を測定します。

それにより、一回の採血で、平均的な血糖値の動きが予想できますので、今のインスリン量で適切な治療が行えているかどうかを評価できるのです。

 

院内検査できるようになった血糖値マーカー『フルクトサミン』

 

この3月より、先日導入したばかりのIDEXX カタリストOneという機器で、血糖値マーカーの『フルクトサミン』という検査が行えるようになりました。

フルクトサミンは、血液中のたんぱく質に糖が結合した物質で、2~3週間の血糖値の平均的な動きを見ることができる血糖値マーカーです。その歴史は長く、ずいぶん前から犬猫の糖尿病治療に使われてきた、とても信頼性の高い検査です。

 

これまでは、糖化アルブミンという検査を外注で送っていましたので、後日お電話で結果を報告してからインスリン量の変更を指示したりというタイムラグが何とも歯がゆかったのですが、このたびのフルクトサミンの採用で、通常の血液検査の待ち時間(約15分)でインスリン治療が適切かを即座に判断できるようになりました。

 

IDEXX フルクトサミンの測定 カタリストOne

糖尿病コントロールを行っている猫ちゃんの結果です。フルクトサミンが300~400(μmol/L)の範囲に入っていますので、とても良好に糖尿病がコントロールできているということが分かりますね。

 

フルクトサミン カタリストOne

一方でこのワンちゃんの場合は、フルクトサミンが450(μmol/L)を超えていますので、血糖値の平均的な動きが高めを推移しているということです。血糖値の平均を下げるためにはインスリンを増やす必要があります。

 

今後、どんどん院内検査で測れる項目が増えると思いますので、IDEXX カタリストOneには大いに期待しております。

 

新しい血液検査の機械が入りました!

2018年04月13日 (金)

オークどうぶつ病院けやき 副院長の前谷です。

フィラリア検査が始まりましたので、同時に健康診断の血液検査を希望される方が増えています。

 

オークどうぶつ病院では、西区・中央区の2病院ともに、血液検査の機械を2台体制でフル稼働しておりましたが、このたび3月末より1台をリニューアルしました!

 

 

IDEXX カタリストOne フルクトサミンやCRP、将来的にはSDMAも測定可能に!?

リニューアルしたIDEXX カタリストOne

 

これが新しい機械『IDEXX カタリストOne』です。

これは良いですね~

旧機種も隣に置いて新・2台体制で行っているのですが、専用のパソコン(IDEXXベットラボステーション)とつながっているので、2台の結果を一元管理できます。

腎臓病などで定期的に検査を行っている患者さんは、前回の結果を呼び出して横に印刷したり、それをグラフ化して載せることも可能です。

 

何よりも嬉しいのは、これまで外注検査で結果が出るまでに数日かかっていた特殊検査項目が、院内ですぐに結果が出せるように今後も進化していく見通しだということですね。

 

◎具体的には以下の検査が可能です。(あるいは可能となる見込みです。。。)

T4 甲状腺ホルモンの検査です。犬の甲状腺機能低下症猫の甲状腺機能亢進症の診断や、治療が適切かの判断を行うことができます。

これまでも院内検査は可能でしたが、より詳細な範囲で測定することができるようになりました。

コルチゾール 犬に多いクッシング症候群の診断や、治療の経過(薬の量が適切かどうか)などを院内で調べることができます。

これまで通り、旧機種のVET TESTで測定可能です。今のところ旧機種でしか測れませんので、新旧2台体制の良いとこ取りですね。

フルクトサミン 糖尿病の犬猫のインスリン量が適切かどうか、定期的に見ていく数値です。

これまで外注検査のみでしたが、院内検査ですぐに結果が出るようになりましたので、その場でインスリンの量が適切か判断できるようになりました。

尿タンパク・クレアチニン比(UPC) 腎臓から漏れ出すタンパクを数値で測定できます。詳しくはこちらをご覧ください。

タンパク尿は、腎臓病の犬猫の予後を悪化させると考えられていますので、尿タンパクが出ている子には尿タンパク漏出を抑制するお薬を処方します。

これまでも院内機器で測定しておりましたが、細かな数値が測定できるようになり、測れる範囲が広がりましたので、さらに便利になりました。

CRP 炎症反応がどのくらいあるか調べる数値です。

病気の重症度や、どういった病気が推測されるか、あるいは治療によって良くなっているかどうかのモニターなど・・・あらゆることに応用できます。

今年の中頃にはカタリストOneで測定可能になると言われていますので、早い登場が待たれます!

SDMA これはあくまでもウワサですが・・・

他の記事で紹介しました、犬猫の腎臓病の早期発見マーカーであるIDEXX SDMAが将来的に院内で測定できるようになるという話も出ていますので、なんとかIDEXXさんに実現してもらいたいものです。

 

またまた難しいお話をしてしまいましたね。。。

個々の詳しいお話は追ってさせていただくとして、一言で申しますと、

 

「どんどんより良い診断・治療が迅速にできるようになっていく!」

 

ということですね。

導入直後ですので、みんな慣れるのに必死です。。。

ちょっとだけお待たせすることがあるかもしれませんが、どうかよろしくお願いいたします。